記者会見

 

日時:令和2年3月26日(木) 午後4時
場所:矢巾町役場4階大会議室

 

【内容発表】


1 新型コロナウイルス感染症に対する矢巾町の取り組みについて

 

(町長)
 新型コロナウイルスに対するこれまでの矢巾町の取り組みについて、下記のとおり説明等をさせていただきます。

 

 

矢巾町新型コロナウイルス感染症に対する経過説明について
矢巾町から町内福祉施設等へのマスク緊急配布実施について


(健康長寿課長)
 矢巾町新型コロナウイルス感染症対応経過についてお話させていただきます。1月24日に町ホームページでウイルスに関する注意喚起ということで情報提供を開始しました。1月30日に「矢巾町新型コロナウイルス感染症対策本部設置要綱」の制定をしました。この段階では新感染症ということでありましたが、特別措置法には該当しないということで、町独自の要綱として対策本部等の設置について規定したものです。しかしながら、実際の町としての行動内容は新型インフルエンザ等行動計画に基づいて行うということで、内部的に決裁を執り確認したという状況です。同日、第1回庁内連絡会議を開催し、管理職級を対象に情報共有と連携を確認しております。1月31日に第2回庁内連絡会議を開催し、管理職を対象に、矢巾町新型コロナウイルス感染症等行動計画に基づき対応することを確認しております。2月6日に第3回庁内連絡会議を開催し、課長補佐級を対象に矢巾町新型コロナウイルス感染症行動計画に基づく対応等の確認をしております。2月19日に第4回庁内連絡会議を開催、2月27日に第5回、第6回庁内連絡会議を開催しました。この時点で、国からのイベント等の自粛要請を受け、町事業で対応を検討した結果、3月19日までのイベントの自粛ということを確認しております。3月2日に第7回庁内連絡会議を開催し、関係機関との連携を指示しております。3月5日に第8回庁内連絡会議を開催し、庁内で共有できる関係機関の情報の確認を指示しています。この段階で、医療機関等のマスク、消毒液の不足について情報を収集しました。3月6日の岩手県知事のメッセージを受け、矢巾町でも本部会議を設置しました。以降3月23日まで5回の本部会議を開催しています。3月13日に新型インフルエンザ等対策特別措置法の一部が改正され、翌日の14日施行、新型コロナウイルスも同法に定義されたことにより、万が一、国で緊急事態宣言、岩手県知事の本部設置の宣言があった場合は、インフルエンザ等特別対策措置法に基づいて、矢巾町も法律に基づいた本部設置や具体的な行動計画を実行することになります。次に、矢巾町から町内福祉施設等へのマスク救急配布実施についてですが、高齢者施設等については3月下旬から4月上旬の期間で国の方から布製のマスクを配布するという情報でしたが、まだ届いていない状況です。町では、万が一、町内で大規模な感染が起きた場合の消毒活動等を行うために備蓄しているマスクがありましたが、町内の福祉施設等の関係者の職員の皆様が大変困っているとのこともあり、大変な思いをしている施設職員や一番感染が心配されている高齢者、障がい者、内部疾患がある方々を支える職員にマスクを配布するべきであるという町長の指示により、3月19日にマスクを配布しました。配布するにあたっては、事前に各施設から3、4月の2か月で必要な数量を報告いただきました。なお、4月までに正常化となった際は、可能な限りマスクを町へ返還していただく希望としてお願いはしました。医療用のサージカルマスクを48,021枚配布しており、内訳については、保育所等10か所に4,914枚、障がい福祉施設16か所に6,182枚、高齢者施設等20か所に9,925枚、紫波郡医師会に2,000枚、岩手医科大学附属病院については、町民の医療はもとより、県民の医療も支える大切な医療機関であることから、25,000枚配布となっており、合計48か所、48,021枚になります。

 

 

【質疑】


記者
マスクの配布についての話がりましたが、備蓄量はどのくらいあったのでしょうか。
健康長寿課長
備蓄量は65,000枚でした。そのうち、48,000枚を配布したので、現在の備蓄は20,000枚ですが、前述のとおり、消毒活動を行うためのものです。


記者
 正常化したらマスクを町へ返してほしいとのことでしたが、使った分も含めてということか、それとも残った分についてのことですか。


町長
 基本的には、マスクは配布した施設等におあげするものと考えています。互助の精神であります。ただ、その施設等で潤沢にマスクがある場合は、マスクの提供をご協力いただきたいという趣旨と捉えていただきたいです。

 

 

 

新型コロナウイルス感染症を含めた生活相談窓口について

 

(税務課長)
 新型コロナウイルス感染症も含めた生活相談窓口についてお話させていただきます。新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、4月1日以降に納期限を迎える町税、国民健康保険税、介護保険料、後期高齢者医療保険料、上水道料金、下水道使用料、保育料、町営住宅使用料に関して、支払い期限までに納税や納付が困難な方、生活不安に対応するため、4月1日から当面の間、生活相談窓口を開設します。減収、資金繰りに支障をきたしている町民の方々から申し出があった場合、支払期限の延長ないしは分割納付について対応します。設置窓口については、4月1日からは福祉課生活相談係となります。対象者については、新型コロナウイルス感染者または感染の疑い等により、町税や公共料金等の支払いの手続きが困難な方、新型コロナウイルス感染症の影響により、収入が減少し、町税や公共料金等の支払いが困難な方です。受付は、電話や役場に来庁いただき窓口での申し出をお願いします。4月1日から受付を開始します。申し出の際は、感染症影響にかかる状況の聞き取りや収入減の証拠となる通帳等の確認をさせていただくこともあります。また、自己都合ではなく感染症が原因で退職しなければならなくなった等の場合も証拠書類等を提示いただくこととなります。福祉課だけでは全部の案件を対応できないので、税務課や上下水道課など担当する部署に取次ぎをさせていただくこととなります。関係課では、支払いの計画を協議の上立てて、支払期限を定めて、原則年度内に計画に沿って支払っていただくことで考えております。これに伴う条例改正等は必要ありません。新型コロナウイルス感染症の状況は今後、悪化する可能性があるので、更なる支払期限の延長については検討させていただきます。最新の情報については、広報、町ホームページ、やはラヂ!で周知に努めていきます。あくまでも、納付や納税の猶予であって金額が減るということではないことをご理解願います。

 

【質疑】
記者
 生活相談窓口の件の質問です。納付や納税猶予について他市町村であると、1か月ぐらいというように期限を定めているようですが、矢巾町ではその人によって納期限を決めるということでしょうか。

 

税務課長
 町税については、新年度内に納めていただくのであれば、特段、期限を設けなくても良いのではないかということで柔軟に対応しようと考えていますし、上水道料金、下水道使用料、保育料、住宅使用料など、資料に記載されている件については同様の考えで対応します。

 

記者
 相談をすれば、年度内に納めていただくことで良いという方向でよろしいのですね。

 

税務課長
 そのとおりです。

 

 

 

 

生活福祉資金(緊急小口資金)特例貸付について
矢巾町社会福祉協議会たすけあい金庫について

 

(社会福祉協議会事務局長)
 先日、新聞にも載りましたが、新型コロナウイルス感染症の影響による休業や失業により生活資金が必要な方を対象に貸付を行います。矢巾町の受付窓口は、矢巾町社会福祉協議会ですが、実施主体は社会福祉法人岩手県社会福祉協議会となります。貸付対象者は、新型コロナウイルスの影響を受け、休業等により収入の減少があり、緊急かつ一時的な生計維持のための貸付を必要とする世帯です。原則として、一世帯につき10万円以内を貸付します。申込みに必要なものとして、本人確認書類、印鑑、申請者の預金通帳又はキャッシュカード、新型コロナウイルス感染症の影響で減少したことが確認できる書類となります。昨日から受付を開始していますが、本日は午前と午後に1件ずつ問い合わせや来所相談がありましたが、貸付の手続きまでは至っておりません。次に、町社会福祉協議会たすけあい金庫についてはお話します。たすけあい金庫は、生活困窮者に対して自立更生を推進するために、10万円を限度として貸付をするものです。3万円以下の貸付であれば保証人を付けなくても良いのですが、民生委員の意見書が必要となります。たすけあい金庫は1年以内に償還いただくことになっておりますが、新型コロナウイルス感染症を原因とする貸付の償還については、柔軟に対応していきます。

 

【質疑】
なし。

 


水本圭治選手の継続支援について
「復興『ありがとう』ホストタウン」について

 

(社会教育課長)
 東京オリンピックが延期されることにより、水本圭治選手の支援に関する取り組みについて今後どのようにしていくかということについてです。昨年11月29日に後援会を設立(会長は町体育協会長の村松正夫氏)し、後援会とあわせて町も一緒に支援していくということとしておりました。設立の趣旨はオリンピックに限らず、水本圭治選手を支援していくということですので、再選考となったとしても、引き続き支援していくということで、昨日後援会の方とも確認をしました。次に「復興『ありがとう』ホストタウン」についてです。今年2月7日にオーストリアのホストタウンとして本町が登録されております。本来であれば、3月24日から29日までオーストリアに不来方高校と町関係者で訪問して、東日本大震災の際の支援に対して感謝を伝えることになっておりましたが、ヨーロッパでは、新型コロナウイルスが蔓延していることから、今回は渡航せず終息を待ちながら事業を続けていきたいと考えております。

 

【質疑】
なし。

 

 

文部科学省から示された学校再開のガイドラインを受けの対応について

 

(教育長)
 私の方から、学校再開についてお話いたします。本町の小中学校の入学式は4月6日、7日で行います。基本的には例年どおりの開催となりますが、来賓のあいさつや祝辞等は省略して、出来るだけ時間をかけずにしていきたいと考えています。来賓の皆様については、当日、体調不良だったり、検温で37.5℃以上ある場合は出席をご遠慮していただくように、案内状に但し書きとして記載しています。さらにマスクの着用についてもお願いをしています。式場についても来賓の方々、児童や生徒同士、十分な間隔を空けて座席配置するなど徹底を図っていきます。その後の学校生活については、密閉、密集、密接の3条件がそろわないように気を付けていきます。このことは、授業や部活動についても同様です。ただし、部活動については学校の施設を使っての部活動に限ります。町外に出ての練習試合については、現在のところ4月いっぱいまでは自粛させていただきます。なお、授業について特に心配な部分については、そろって行うような音楽や合唱、また、部活動でいうと吹奏楽部については、十分な配慮のもとに実施できるように、3月30日に開催する臨時校長会議で詳細に指示していきます。予防の基本である手洗いと給食の準備の際のマスク着用の徹底を図っていきます。学校給食についても4月から再開しますが、同様の徹底を図っていきます。

 

【質疑】
なし。

 

 

イベントの自粛にかかる本町の考え方について

 

(総務課長)
 これまでのイベントにかかる対応についてですが、国の要請等に基づき、多くのイベントの延期や中止をしました。今後の開催するイベントについては、換気、マスクの着用、手のアルコール消毒、検温、体調等の確認をして実施するものがほとんどとなっております。しかし、中止が決まっているものもあります。例えば、4月25日の第16回矢巾町徳丹城春まつりは、不特定多数の方がいらっしゃるということで中止、4月3日からはじまる春の全国交通安全運動中に例年、矢幅駅前や各小学校で行っていた児童への黄色い羽根配布についても中止となっております。その他、今後の情報をみながら開催を判断していくものが何件かあります。

 

【質疑】
なし。

 

 

中小企業者対象のセーフティネット保証制度

 

(産業振興課)
 中小企業者の関係の相談窓口は基本的には商工会となっております。これまで町の方には相談の受け付けはありませんが、商工会では8件ほど相談の受け付けをしております。そのうち2件がセーフティネット保証制度の活用を希望されているので、今後増えてくるのではないかと思われます。

 

【質疑】
なし。

 

 

矢巾町国民保養センターの状況

 

(健康長寿課長)
 矢巾町国民保養センターの利用状況についてですが、6割減となっております。時間短縮について検討しましたが、夜に利用されるお客様が多いので時間短縮はしないということにしました。感染等しないように換気等の注意喚起を行いながら営業しています。

 

【質疑】
なし。

 

 

町民の皆様へのメッセージ

 

(町長)
 内容について、町ホームページに掲載するとともに、やはラヂ!で流していきたいと思います。

 

 

( 午後4:48 終了 )

 

 

配布資料_s.pdf(2MB)

 

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