3月定例記者会見

日時:令和5年3月14日(火) 9:00~9:33
会場:矢巾町役場2階 2-2会議室

 

【町長挨拶】

 まず初めに、令和5年3月13日付で本町職員の懲戒処分等を行いました。不適切な事務行為、あってはならない不祥事が発生し、残念でなりません。町民の皆様にも、ご心配とご迷惑をおかけし、改めて深くお詫び申し上げます。

 

【内容発表】(担当者が詳細説明)

1 矢巾町防災マップの更新について(総務課)

 平成27年以来、8年ぶりとなる矢巾町防災マップの更新を実施します。各種ハザードマップや、改正された避難情報等を取り入れたほか、より町民の皆様が使いやすく、日頃の備えと早めの避難の視点を踏まえた防災マップとなるよう様々な工夫を施したものとなっています。更新時期は令和5年3月です。

 更新内容については、まず、前回の防災マップ作成以降に国や県が公表した最大規模降雨による浸水想定区域図を掲載しています。また、町の上下水道課が作成した内水氾濫による浸水想定区域図も新たに掲載しています。改正された避難情報等、防災学習面の情報も更新しています。マップの規格については、前回のものはB4サイズでしたが、持ち運びしやすいサイズにしたいということで、A4サイズに変更しています。また、マイ・タイムライン、避難者名簿、健康チェック表の3種類の様式を、冊子から切り取ることができるようにしています。切り取ってマイ・タイムラインを記入してお使いいただくこともできます。避難者名簿や健康チェック表については、災害時に避難所に避難していただく際、記入して避難所の受付にご提出いただき、受付がスムーズに進むようにという狙いで入れています。冊子の背表紙の内側にはポケットを付けており、その中に、A1サイズの大きなマップを封入しています。大きいサイズのマップについては、例えば、家族内や自主防災組織等での会議等で活用いただけるものとなっています。また、ポケットについては、町から追加情報がある場合などに入れていただくスペースとしても活用いただきたいと思います。

 配布については、4月上旬に全戸配布を予定しています。また、地域ごとにマップの使い方についての説明会を実施する予定です。5月上旬頃から順次実施予定で、現在、日程調整を進めています。

 

2 臨時窓口開庁について(町民環境課)

 町民の利便性向上のために、転入や転出手続きが集中する3月末と4月初めの休日に臨時に窓口を開きます。日時は、3月26日(日)と4月2日(日)の2日間、時間帯については、どちらも午前8時30分から午後5時15分までです。

 開庁する窓口は役場1階の町民環境課及び税務課で、対応する手続きの内容は資料に記載のとおりです。

 臨時窓口開庁日にご都合が合わない場合、祝日を除く毎週水曜日は午後7時まで窓口を延長しています。また、マイナンバーカードをお持ちの方は、コンビニエンスストアで各種証明書を取得することができますので、ぜひそちらもご利用いただきたいと思います。

 

3 町国民保養センター料金及びゲートボール場使用料金値上げについて(産業観光課)

 矢巾町国民保養センター及びゲートボール場の利用料金について、町議会定例会12月会議で可決いただきましたが、物価高騰及び施設維持費用の値上がりに伴い、利用料金の値上げに踏み切りました。利用料金の値上げは4月1日からの適用となります。

 まず、保養センターの利用料金については、これまでは60歳以上の方に割引料金を適用しておりましたが、4月1日からは年齢区分を5歳引き上げ、65歳以上の方に割引料金を適用することとしました。また、一般(中学生以上)・65歳以上・小学生の日帰り入浴料を値上げします。金額は資料に記載のとおりです。

 ゲートボール場の利用料金については、これまでは町民に限り無料で利用いただいておりましたが、4月1日からは町内外問わず利用料をいただくこととしました。金額は資料に記載のとおりです。

 

4 矢巾町地域情報発信ステーションの開業について(産業観光課)

 JR矢幅駅東口に多目的ホールがありますが、そちらを町の情報を発信する拠点「矢巾町地域情報発信ステーション」として整備し、3月18日(土)にオープンします。報道機関の皆様には既にご案内していますが、本日14日(火)午前11時15分及び午後1時30分から内覧会を行います。

 これまで矢巾町の玄関口である矢幅駅には、職員が常駐する案内所がありませんでした。今年度は、一般社団法人カダルに管理運営を委託している矢幅駅東口のハバタークに観光案内所の機能を持たせ、1年間稼働してまいりました。交流人口が増加し、多くの方が矢巾町を訪れるようになっていますので、町の情報等、様々な情報を発信していく場所として活用していきたいと考えています。

 

5 新型コロナウイルスワクチン接種について(健康長寿課)

 まず、ワクチン接種の進捗状況について、1回目から5回目の接種率は資料に記載のとおりです。3回目から5回目接種のうち、オミクロン株対応ワクチンの接種は15,291回、12歳以上で2回目接種を完了した方23,000人のうち66.48%が接種しています。乳幼児・小児の接種率については、資料に記載のとおりです。乳幼児・小児接種は全国平均でも接種率が低く、4月1日以降も接種を継続しますので、矢巾町内でも小児科を中心に接種を継続する予定です。

 次に、小児オミクロン株対応ワクチンについては、3月8日に法改正があり、従来型ワクチンで1・2回目接種を終了し、前回の接種から3か月以上経過した5歳から11歳のお子様にオミクロン株対応ワクチンが接種可能となりました。接種体制は個別接種で、現在医療機関と調整中ですが、4月からの接種開始に向けて準備を進めています。

 また、「令和5年春開始接種」が5月8日からスタートします。対象者は初回接種を終了し、前回の接種から3か月以上経過した方のうち、65歳以上の方や医療・介護従事者、12~64歳で基礎疾患を有する方です。矢巾町では、65歳以上の方が7,273名、医療介護従事者が800名、12~64歳の基礎疾患を有する方が500名と想定しており、計8,573名を対象に接種の準備を進めています。人によって接種回数が異なり、3~6回目の接種となります。接種体制については、短期間での接種を求めるものではなく、個別接種を中心に進めるという方針が国から出されています。矢巾町としても、集団接種を実施するかどうかについては、今後、医師会と調整して決定しますが、国の方針のとおり、個別接種を中心に進めたいと思います。使用ワクチンはファイザー及びモデルナのオミクロン株対応ワクチンです。予約方法については、これまで町の予約センターの電話番号をフリーダイヤルとしていましたが、4月3日(月)から新しい番号に切り替えます。ウェブ予約はこれまでと変更ありません。5月8日開始の接種に間に合うよう、広報紙や個別の案内等で周知します。接種券の発送は4月下旬から順次発送を予定しています。接種順については、高齢者施設、医療従事者を先行して実施します。町民の接種については、個別医療機関の意向を確認しながら、5月第2~3週から接種開始できるように準備を進めてまいります。

 最後に、「令和5年秋開始接種」が令和5年9月から始まります。こちらは初回接種を終了した5歳以上の全ての方が対象となります。使用ワクチンについては未定で、人によって接種回数が異なり、3回目接種の方もいれば、7回目接種の方もいるということになります。資料に厚生労働省で作成したチラシを添付しています。「令和4年秋開始接種」が現在続いており、5月7日まで継続されます。矢巾町においても、5月7日までオミクロン株対応ワクチンの予約枠を確保しています。現在は1週間で10人程度の接種となっていますので、接種を希望する方のほとんどは接種完了していると思われますが、希望する方は接種できるよう、予約枠など調整して進めています。

 厚生労働省のチラシに記載がありますが、令和5年度も全ての方が自己負担なしで接種いただけます。ただし、令和5年度までということで、令和6年度については未定というのが国の方針となっています。現在でも、5月8日以降でも、従来型ワクチンの初回接種(1・2回目接種)を接種完了していれば、オミクロン株対応ワクチンの接種が可能です。5月7日まではオミクロン株対応ワクチンの接種は1人1回までですが、5月8日からはオミクロン株対応ワクチンを2回接種できるということになります。なお、従来型ワクチンの初回接種(1・2回目)を受けていない方はオミクロン株対応ワクチンを接種できませんので、まずは初回接種を受けていただくこととなります。11歳の方は小児用で初回接種を受けていますが、小児用の1・2回目接種が終わった方は、12歳になってから3回目接種としてオミクロン株対応ワクチンを接種することができます。

 

【質疑】

≪矢巾町防災マップの更新について(総務課)≫

記者

 防災マップについて、町民等にどのように活用してほしいと考えているか。

 

町長

 防災マップには必ず目を通していただきたいと思います。少しボリュームがありますが、紐を通して吊るすこともできますし、大きなマップは貼っておくなど、しまっておかず見えるところに置いていただきたい。また、非常時のために最低限準備すべきことや、内水氾濫の危険性、避難所はどこか、自分の住んでいる地域はどうなのか、防災マップを通して知っていただき、「備えあれば憂いなし」を徹底したいと思います。

 また、毎年、株式会社シリウス様から小学5年生全員に「防災を学ぶ世界地図」を寄贈いただいていますが、防災マップと一緒にPRしていきたいと思います。

 今回の防災マップは1部あたり660円と、お金をかけて作成しています。住民説明会を実施予定ですが、どこがポイントなのか、各家庭にしっかり周知していきたいと思います。

 

記者

 8年ぶりに更新することとなった理由は何か。避難情報の変更など、法律改正によるものか。

 

担当者

 平成27年に作成して以来、避難情報の変更など各種法律の改正もあり、また、新たに国や県からの浸水想定区域図の発表もありましたので、そちらを反映しています。そのほか、昨今の社会情勢を鑑みて、健康チェック表などを追加しています。

 

記者

 健康チェック表の追加は、新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえたものか。

 

担当者

 防災マップの更新に着手したのは令和3年度の年度途中からでしたが、実用的な内容にしたいと考えておりました。避難所の中で必要とされるものを入れたいと思い、タイムリーなものとして健康チェック表を入れました。新型コロナウイルス感染症対策は緩和傾向にありますが、避難所での集団生活では、高齢者など重症化リスクの高い方もいますので、必要に応じて運用していきたいと思います。

 

記者

 今回の更新で浸水想定区域等は大きく変更されたのか。一番大きく変わった点は何か。

 

担当者

 前回の防災マップでは、最大規模降雨による浸水想定区域の発表がされていない河川が多くあったため、その点が大きな変更となっています。

 また、切り取り箇所や袋とじ部分などを追加して、実用性向上を図っています。

 

≪矢巾町地域情報発信ステーションの開業について(産業観光課)≫

記者

 矢幅駅の空きスペース(多目的ホール)の活用が課題となっていたと思うが、今回の地域情報発信ステーションの開業を受けての所感と、今後への期待はあるか。

 

町長

 盛岡市がニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に行くべき52カ所」に選ばれたということで話題になっていますが、盛岡市から矢巾町へも来ていただきたいと思います。また、スポーツのまち宣言や、音楽のまち宣言をPRできるように考えています。皆様に見ていただき、愛称を公募したいとも考えています。また、やはぱーくとも併せて活用を図りたいと思います。

 

 

(9:33 終了)

 

 令和5年3月定例記者会見資料.pdf(3MB)

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