8月定例記者会見

日時:令和3年8月10日(火) 9:00~9:45

会場:矢巾町役場2階 2-2会議室

 【町長から説明】

 「ひまわり」と言えば煙山ひまわりパークですが、今年から和味フラワーパークが開園しました。なぜ「ひまわりパーク」でなく「フラワーパーク」かというと、将来は春夏秋、四季を通して花と緑で矢巾町や和味を紹介できるようにしたいためです。3連休、特に初日は大変混雑し、車が渋滞してしまい、翌日の朝4時前から牧草を管理している方と一緒に草刈りをして駐車場を整備しました。その後渋滞は無くなりました。花は人の心を癒すものであると改めて実感しました。また、いろんな方がいらっしゃいます。健常者のみでなく、車椅子の方や特別養護老人ホームなどの施設の方も来て見たいとおっしゃっていると聞き、反省しています。来年からは、車椅子でも見晴らし台に上がれるよう、障がい者や高齢者にも対応できるよう体制を整えたいと思います。また、花だけでなく町の地場産品を見ていただけるよう、ミニ産直のようなものも考えていきたいです。遠慮する方が多いですが、ひまわりは切り取って持ち帰ることができます。ぜひ本日帰りに立ち寄っていただきたいと思います。
 本町初のオリンピック選手 水本圭治さんについて、残念ではありましたが、ここまで挑戦し続けていたこと、あきらめず最後までやり抜いたことが素晴らしいと思います。日本は金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個、合計58個のメダルを獲得したとのことですが、水本選手はそれ以上に町民の皆さんに勇気と感動を与えてくれました。また、北京パラリンピックでは髙橋幸平選手が候補に挙がっています。次は皆で髙橋幸平さんを応援したいと思います。聖火リレーでも最終ランナーとして走っていただきました。水本選手も髙橋選手も、スポーツをしている方の笑顔は癒される、救われる思いがします。帰ってきたら、臆することなく、これからの人生を歩んでほしいとエールを送りたいと思います。

 

【内容発表】
(担当者が詳細説明)

1 令和3年度矢巾町総合防災訓練について(総務課)

 情報収集、安否確認訓練、指定避難所の開設・運営訓練等を実施して、指定基幹避難所(モデル)を周知するとともに、要配慮者を含めた町民の避難態勢の充実・強化に資するものとして実施します。令和3年9月5日(日)午前9時30分から午前11時30分までの2時間を予定しています。場所は矢巾町民総合体育館を主体に行います。

 陸上自衛隊東北方面特科連隊、自衛隊岩手地方協力本部、盛岡南消防署矢巾分署、矢巾町消防団、矢巾町自主防災組織連絡協議会、矢巾町防災士、矢巾町所在社会福祉施設、北良株式会社、東日本電信電話株式会社、日本防災士会岩手県支部、株式会社ウェルソック、町職員等が参加予定です。
 訓練は、不安定な気象条件下によるゲリラ豪雨、落雷による停電及び送水施設損壊に伴う断水発生を想定し実施します。
 主要訓練項目は、(1) 情報収集訓練(矢巾町消防団)、(2) 安否確認訓練(地区自主防災会、防災士等)、(3) 避難所の開設・運営訓練(北良株式会社、職員、消防団等)、(4) 避難所における救命・救護訓練(盛岡南消防署矢巾分署)、(5) 特設公衆電話の通信訓練(東日本電信電話株式会社、体育協会)、(6) 災害用伝言ダイヤル通信訓練(日本防災士会岩手県支部)、(7) 自衛隊装備品の展示・説明訓練(陸上自衛隊)、(8) Wi-Fi環境活用展示・説明訓練 です。
 その他、地区自主防災会、防災士、消防団をはじめ各団体による訓練研修を順次行います。また、 会場並びに参加者に対する新型コロナウィルス感染症対策を徹底して行います。
 Wi-Fi環境整備については全国的にも注目されており、上手く活用していきたいと思います。岩手大学とWi-Fiを利用した連携を考えています。


2 令和3年度矢巾町戦没者追悼式について(福祉課)
 今年の8月15 日で終戦の日から76 年目を迎えます。令和3年8月18日(水)午後2時から、矢巾町文化会館(田園ホール)で令和3年度矢巾町戦没者追悼式を開催します。昨年度から、中学生を広島平和祈念式典へ派遣し発表していただくことを計画していましたが、コロナ禍のため断念しました。コロナ禍が収束したら実現したいと思います。感染症対策に十分注意したうえで開催します。
 対象の戦没者のご遺族には事前にご案内しています。中学生の派遣事業が出来れば、中学生の保護者等にも参集いただきたいところですが、このような状況のため戦没者のご遺族のみとさせていただきます。また、土日は職員がコロナワクチン従事等もあるため平日開催とさせていただきました。
 8月は平和を考えるひとつの時期でもあります。防災無線で平和の鐘の放送もしています。現在、町公民館1階ホールでは原爆パネル展も開催しています。

 

3 煙山ひまわりパーク、和味フラワーパークの開園について(産業観光課)
 今年は、「煙山ひまわりパーク」のほか、新たに「和味フラワーパーク」でもひまわりを鑑賞することができます。
 煙山ひまわりパークについては、8月中旬頃の見ごろとなっています。昨年、土壌改良のため栽培を見合わせましたが、今年は約2.8haに約40万本のひまわりを栽培しています。現時点で全体の4~5割ほど開花しており、早く見頃を迎えるのではないかと予想しています。また、今年はフォトスポットの整備など、新しい視点でひまわり畑を観賞できる空間づくりの準備を進めています。物販予定もあります。
 和味フラワーパークについては、8月上旬の見ごろしていますが、ちょうど3連休の間に満開になり、多数来場いただきました。見頃は過ぎましたが、今週いっぱい楽しむことができると思います。約1haに約20万本のひまわりを栽培しています。城内山をバックにした新たな町の景観をお楽しみいただきたいと思います。

 駐車場は、当初約20台駐車可能でしたが、渋滞が発生したこともあり、60台程まで拡充しました。

 

その他

(1)新型コロナウイルスワクチン接種体制について(健康長寿課)

 先般、議会全員協議会で64歳以下の接種対象者のうち、63・64歳、さらに55歳以上へ案内した旨を報告しました。明日、矢巾町ワクチン接種体制確保委員会で14歳以下への取り扱いについて決める予定です。中学校3年生、高校3年生の受験生については、冬期間は受験に集中できるよう、早めの接種が求められるかと思います。ワクチン確保の問題もありますが、できるだけ64歳以下についても接種スピードを上げて行ければと思います。

 

【質疑】

記者

 総合防災訓練と戦没者追悼式について、両方コロナ対策をしたうえで開催とのことだが、具体的にはどのような対策を行うのか。

 

担当者

 総合防災訓練では、まず来場者に基本的な感染症対策をしっかりとしていただきます。また、グループに分け、人数制限をして会場内を案内します。随時、手指消毒やマスク着用等を呼びかけます。来場者の連絡先は受付で把握させていただきます。

 

 戦没者追悼式では、対象者への案内に併せて事前に体調管理チェックシートを送付しています。当日も体調チェックのうえ入場していただきます。体温が高い方は別室でお休みいただくなど、保健師・看護師がおりますので、そちらで対応します。150名程度へ案内していますが、昨年は90名程参加いただきました。座席は1席ずつ間隔を開けます。献花についても、職員から花の手渡しはせず、参列者ご自身で花を取り献花していただきます。交差しないように入口と出口を分けます。

 

記者

 防災訓練の参加人数は。

 

担当者

 約150名を見込んでいます。

 

記者

 県で独自に緊急事態宣言出るのではと言われていることや、県と盛岡市でお盆期間中の帰省自粛等のコロナ対策の動きがあるが、町としてはどのように過ごしてほしいか。

 

町長

 これからのお盆中の対策は非常に大事です。故郷に帰りたいという気持ちもあると思いますが、もうしばらくの辛抱です。特に飲食が心配です。達増知事が様々なメッセージを発していますが、私もやはラヂ!を通してメッセージを発出させていただきました。毎日、県内のコロナの感染者数状況は気になるところです。3連休も矢巾町から出なければいいなと気になっていました。早くワクチン接種の年齢拡大をしていきたいと思います。ただ、65歳以上と64歳以下では予約率が違い、若い方の予約率はあまり高くありません。10歳刻みでなくても、早く進めたいと思います。職域接種、大規模接種会場なども活用していきたいです。医療関係者からも全面的に協力していただいています。個別接種は当初600人程度の予定でしたが、900人程度まで進んでいます。集団接種も、保健推進員や民生児童委員にもご協力いただき、一丸となって取り組んでいます。

 

記者

 水本選手の活躍について、次のオリンピアンやパラリンピアンの育成事業の構想などはあるか。

 

町長

 コロナ禍で開催するのかと批判もありましたが、開会式・閉会式も、本当に感動しました。スポーツは夢があり、勝っても負けても爽やかです。柔道競技は特に自分が高校時代やっていたこともあり、団体戦で金メダルを取れなかったことは残念でしたが、種目別では獲得できました。私が高校生の時は体重別がなく、柔道の醍醐味は柔よく剛を制すであり、三船十段のような方もいます。バスケットボール女子の銀メダルを見て、岩手ビックブルズに今季こそ優勝して欲しいと思いました。今度の東北大会でも、ハンドボールやバスケットボール、バドミントンなど様々な種目に出場させていただきます。次の世代に背負って立つ人材の育成を図っていきたいという思いを強くしました。平成31年にスポーツのまちやはば宣言をさせていただいています。キャッチフレーズは「する・みる・ささえる」、特に私たちにできるのは「ささえる」ことです。

 夢を語るのであれば、できれば町内に屋内ドームが欲しいです。しかし、財政的に厳しいため、県や岩手医科大学と連携して進めたいと思います。ふるさと納税で応援していただければと思います。今年度は10億円程度まで伸ばしたいです。

 

記者

 総合防災訓練について、例年と異なり規模を縮小しているものなどはあるか。

 

担当者

 例年は町民参加型の訓練をしていますが、今回は広く町民の方に参加いただくことは厳しいため、大幅に規模を縮小し限定した項目についてのみ行います。

 自主防災会では各地区の公民館で避難所の開設を行いますが、最小限の人員で密にならないように実施します。

 

記者

 新規の取組はあるか。

 

担当者

 昨年から町で検討してきた、要配慮者の受け入れを含めた避難所モデルを展示します。

 また、町内に整備されたWi-Fi環境を利用して、防災に関してどのようなことができるかなどの説明をさせていただきます。

 

記者

 戦没者追悼式について、県外から来場されるご遺族はいるか。

 

担当者

 町内3地区の遺族会の方々にご案内させていただいております。

 

記者

 煙山ひまわりパーク周辺の物販はいつから開始で、どのような内容か。

 

担当者

 構想中ではありますが、8月14日~22日頃まで、ひまわりウィークとして物販やライトアップ、フォトスポットの設置等を予定しています。

 シャトルバスも運行予定です。時間は8:30~17:15まで、定員は13名程度、矢幅駅西口からひまわりパーク駐車場まで運行します。無料でご利用いただけます。今後変更となった場合はご連絡差し上げます。

 

記者

 コロナワクチンの受験生への優先接種の具体的な決定はいつ頃になるか。

 

担当者

 現在55歳まで予約案内を送付しています。54歳以下の方にどこまで拡大するかという検討に合わせて、中学校3年生、高校3年生の年代にも、9~10月の段階で案内できればと思っています。明日の会議で決定します。

 

記者

 和味フラワーパークの開設理由は。

 

担当者

 これまで牧草地として利用されていた遊休農地の活用と、煙山ひまわりパーク以外にも町民の皆様や来町された方へ憩いの場を提供したいという考えから整備を進めたものです。農家の方のご協力をいただいて用地をお借りし、ひまわりを栽培しました。

 

記者

 畑ではなく、牧草地だったのか。


担当者

 かつて畑だったものを牧草地として利用していたと伺っています。

 

記者

 和味フラワーパークと煙山ひまわりパークの見ごろの違いは。

 

担当者

 種まきや整備を営農組合の方に依頼しており、先方の都合で煙山ひまわりパークの播種が1週間ずれたためです。

(9:45終了)

 

 8月定例記者会見資料.pdf(1MB)

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