2月定例記者会見

日時:令和5年2月14日(火) 9:30~9:57
会場:矢巾町役場2階 2-2会議室

 

【町長挨拶】

 町議会定例会3月会議が2月16日から3月16日まで、29日間にわたって開催されます。2月16日は、私から施政方針を、教育長から教育行政方針をお示しします。そのほか、3月には会派代表質問や一般質問があります。まだ何人から通告書が提出されるか分かりませんが、会派代表質問は3人から提出されるかと思います。

 また、新型コロナウイルス感染症対策について、国において、3月13日からのマスク着用の考え方の見直し、そして、5月8日から感染症法上の位置付けを季節性インフルエンザと同等の5類へ移行する方針が示されました。本町でも、新型コロナワクチンの集団接種は2月で終了させていただきたいと思います。子どもや若者のワクチン接種を進めるにあたり、同調圧力をかけることになってはいけませんので、その調整が難しかったと思います。今回で終わるものではありませんので、今後、ワクチン接種の在り方について、ご意見やご提言をいただき、今後の方向性を検証して対策を講じていきたいと思います。

 

【内容発表】(担当者が詳細説明)

1 令和4年度矢巾町防災士養成講座修了式について(総務課)

 まず、矢巾町防災士養成講座について、本講座は地域の防災力を支える自主防災組織の中核人材を育成するため、自主防災会長の推薦を受けた町民を対象に、学習支援や費用負担を行い、防災士の資格取得をサポートするというものです。

 今年度、講座を受講し、合格した方々を対象に修了式を開催します。日時は、令和5年2月25日(土)午前9時30分から、場所は矢巾町公民館3階 大研修室で行います。今年度受講した21名に出席いただきます。内容については、町長挨拶の後、修了書および防災士認定書の交付、受講生の代表の言葉、その後、記念講話として東北大学准教授の柴山 明寛 氏からお話をいただく予定です。

 なお、今年度の合格者21名を含め、これまで町では111名の資格取得に成功しています。今年度は21名のうち、男性が15名、女性が6名ということで、比較的女性の参加も増加しています。本講座については、令和5年度も引き続き実施する予定です。

 資料の2・3枚目には、修了式の詳細と、昨年度開催した修了式の写真を掲載しています。

 

2 矢巾町地域おこし協力隊の各種教室について(産業観光課)

 矢巾町地域おこし協力隊の2名、岩隈 綾菜さんと岩隈 淳樹さんは、令和4年10月に協力隊に着任後、報道機関の皆様方にも取り上げていただいておりますが、リース作りなど様々な活動を進めております。今回、町民を中心にではありますが、一部、町外の方も参加可能な教室の開催ということで、2つのイベントを企画しました。

 まず、1つ目は岩隈 綾菜さんが主になり進めている「鈍った体をリフレッシュ!春のピラティス教室」です。綾菜さんは管理栄養士の資格を持っており、これまで東京で食に携わる仕事をしてきた実績を生かし、町内の農家であり、ピラティスインストラクターの資格を持っている高橋 美和子さんと一緒に、食と健康の教室ということで企画しました。日時は令和5年3月4日(土)午前10時から、場所は矢巾町国民保養センターで実施します。ピラティスは、気軽にできる体幹を鍛える運動で、若い方を中心に人気があるようです。今回、町内で農業を営んでいる方に講師をお願いしていますが、綾菜さん自身が町内の農家の方と関わるなかで、同じ姿勢で作業をしていると体が凝り固まったり、姿勢が悪くなったりしてしまうということで、そういった方にも参加してほしいと考えています。講師の高橋さんは白沢地区出身で、東京で仕事されていましたが、現在は地元に戻り、減農薬で野菜の栽培をしています。

 次に、2つ目は「親子で楽しむミニアレンジメント教室」です。こちらは岩隈 淳樹さんが、花屋での勤務経験を生かし、これまでも町内の植物を使って巨大リースや、「二十歳のつどい」の際のフォトブースなどを制作してきましたが、町内の植物を存分に生かした活動を展開していきたいというなかで、親子で花に触れてほしいということで提案がありました。花については主に仕入れになりますが、一部、町内の緑の植物も入れながら実施します。日時は令和5年3月12日(日)午前10時から、場所は矢巾町活動交流センター やはぱーくの活動スペースで実施します。

こちらの2つのイベントについては、2月1日から募集開始しており、ホームページやSNS、広報誌等で周知しています。電話予約のみの受付ですが、ほぼ定員に達しており、アレンジメント教室の方に若干空きがある状況です。

 協力隊2名の活動は、今回の教室で今年度はひと区切りとなりますが、今後、こうした様々なイベント等を企画し、町内の皆さんと触れ合いながら、植物の「植(しょく)」と食べ物の「食(しょく)」ということで、2人とも「植・食(しょく)」に関するイベントや情報発信を進めていきたいと考えています。

 

3 新型コロナウイルスワクチン接種について(健康長寿課)

 矢巾町の新型コロナワクチン接種の進捗状況について、現在の接種率については、資料に記載の表のとおりです。2月6日時点で、1回目から5回目までの接種率となっています。表の下に記載していますが、こちらの表の3回目から5回目のうち、オミクロン株対応ワクチン接種は14,870回、対象者の64.65%の接種が完了しています。5回目接種については、当初、高齢者と医療従事者のみ4回目接種を認められていたため、そもそも従来株対応ワクチンで4回目接種した人数が少なく、また、5回目接種は従来株対応ワクチンで4回目接種をした方が対象であり、矢巾町は高齢者の割合が低い方ですので、接種率も低くなっています。逆に、岩手県全体では、全国平均より高齢化率が高いため、5回目接種率も高くなっています。オミクロン株対応ワクチンの接種率が64.65%というところで見ていただければと思いますが、公表されている資料では数値が無く、県や全国との比較はできない状況です。3回目から5回目の接種率は従来株とオミクロン株対応ワクチンの両方が入った数値となっています。

 資料の次のページに、再掲となりますが、乳幼児・小児の接種率を記載しています。5歳から11歳までの小児については、1回目から3回目の接種対象人数が1,699人おり、3回目は27.87%まで接種完了しています。乳幼児については、対象者946人に対して3回目まで完了した方が0.32%ということで、全国と比べると高い数値ですが、岩手県内では低い状況となっております。都市部の方の考え方、保護者の方の考え方もあるのではないかと思っております。

 接種体制については、これまで、さわやかハウスで集団接種を行ってまいりましたが、2月25日(土)午後の接種で集団接種は終了とします。個別医療機関の接種は、小児・乳幼児まで含めて12医療機関で実施を継続します。ファイザー社のワクチンを使用しています。特例臨時接種の期間が3月31日(金)までということになっていますが、令和5年4月以降の接種については、国の方針としては継続ということだけ示されており、詳細については未定となっています。ただ、乳幼児は3回目の接種率が0.32%と、ほとんどが未接種という状況であり、こういった方の接種の機会は確保するということが国から示されていますので、小児・乳幼児については、4月以降も継続してスムーズに接種できるように進めてまいります。

 資料に、2月14日(火)の新聞折込として配布したチラシを掲載しています。チラシの裏面には個別医療機関について記載しており、12医療機関それぞれの対象ワクチンなどを載せています。

 4月以降の接種については、決定次第、紫波郡医師会の医療機関の皆様と調整しながら接種を進めてまいります。

 

 

【質疑】

≪令和4年度矢巾町防災士養成講座修了式について(総務課)≫

記者

 防災士が111人いるとのことだが、町の養成講座を受講して資格取得したのが111人で、個人で取得した方は含まれていない数か。

 

担当者

 そのとおりです。令和元年度から実施しており、4年間で累計111人が資格取得しました。

 

≪新型コロナウイルスワクチン接種について(健康長寿課)≫

記者

 集団接種を終了する理由は。

 

担当者

 国において、12月末までにオミクロン株対応ワクチン接種するよう推進していたため、12月上旬までの集団接種の予約率は高めで、80~100%の予約がありました。1月から一気に下がり、20~40%程度の予約率になっています。個別接種についても、予約枠の上限に達しない日が多くなっています。接種を希望される方については、ほぼ接種は完了したと思われるため、集団接種は終了します。ただし、集団接種終了のチラシを配布しましたので、駆け込みで接種を希望する方のため、最終日2月25日(土)の予約枠は多めに用意しています。

 

≪その他≫

記者

 県立盛岡南高校と不来方高校が統合され、新設される高校の名称案が「南昌みらい高校」となったことを受けての所感を伺う。

 

町長

 先に4つの案が示され、最終的には「みらい」を漢字にするかどうかについて意見が分かれたと伺いました。「南昌」は盛岡南高校の校章デザインに南昌山が使われており、「みらい」は「不来方」の真ん中の字が「来(らい)」に繋がるということで、矢巾町にとっては素晴らしい校名を決めていただいたと思います。両校の想いがひとつになり、この校名のもとに、それぞれの歴史や伝統を引き継ぐ素晴らしい学校になるのではないかと思います。

 

記者

 政府が示したマスク着用の考え方の見直し等への所感を伺う。また、町内の学校や教育・保育施設での対応は。

 

町長

 厚生労働省新型コロナウイルス対策推進本部や文部科学省、県からも通知が来ています。近々、町の新型コロナウイルス対策本部会議を開きますが、町としても、国の方針のとおり、個人の主体的な選択を尊重し、マスクの着用は個人の判断に委ねることとしたいと思います。マスクの着用が効果的な場面についても、国で示しているとおり、医療機関を受診するときや、高齢者等重症化リスクが高い方がいる入院・生活する施設等へ訪問するとき、通勤ラッシュ時の電車など、そういったときには着用していただきたい。基本的には、国で示された方針のとおり対応していきたいと思います。ただし、油断大敵であり、流行時にはきちんと対策を講じることができるよう、体制を整備していきたいと思います。

 

(9:57 終了)

 

令和5年2月定例記者会見.pdf(3MB)

 

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