7月定例記者会見

日時:令和4年7月12日(火) 9:30~10:08
会場:矢巾町役場2階 2-2会議室

 

【町長から説明】

 まず、これまで日本のために心血を注いでこられた偉大な政治家である安倍晋三元内閣総理大臣のご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げますとともに、謹んで哀悼の誠を捧げます。街頭演説中に凶弾に倒れたことは、驚天動地の出来事で、返す返すも残念でなりません。今回の事件につきましては、国民はもちろん、全世界がショックを受けており、断じて許すことはできません。

 次に、8月15日には77回目の終戦記念日を迎えます。私事ではありますが、私は昭和20年8月14日、終戦の日の前日に生まれました。当時、小さいながらも戦争の悲惨さを感じ、食べることも大変な時代でした。今は豊かな暮らしを享受していますが、改めて平和の大切さを考えたいと思います。特に、現在、ウクライナではロシアの侵攻によって多くの方が大変な状況に置かれています。そういったことを踏まえて、二度と戦争をしてはならないと、皆で考える機会にしていきたいと思います。矢巾町でも8月下旬に戦没者追悼式を行う予定です。

 最後に、新型コロナウイルスの感染者が急増し、第7波に入ったと言われていますが、矢巾町内の感染者の累計も7月11日現在で816人と増加しています。これからイベント等が開催されますが、基本的な感染症対策にしっかりと取り組み、中止や延期するのではなく、計画通り進めたいと思います。

 

【内容発表】

(担当者が詳細説明)

1 令和4年度「矢巾町安全・安心の日」の開催について(総務課)

 矢巾町では、平成25年8月9日の大雨災害を受け、町民および関係機関が災害についての認識を深め、対処する心構えや準備を促進するため、毎年8月9日を「矢巾町安全・安心の日」として制定しました。それに伴い、毎年8月の第一日曜日に啓発行事を実施しています。初年度は令和2年度で、今年で3回目の開催となります。

 8月7日(日)午後1時から、第1部・第2部は田園ホールで、第3部は矢巾町公民館3階 視聴覚室で行います。参加者については資料に記載のとおり、町内に限らず関係機関の方々や、一般住民の方々をお招きする予定です。内容については、第1部では岩手大学地域防災研究センター客員教授の越野 修三 様を講師にお迎えし、防災講話を実施いただきます。第2部では陸上自衛隊第9音楽隊による音楽演奏会を行います。第3部では紫波警察署により、安全・安心ドライバー講座と題しまして、危険予測トレーニングなどを体験していただきます。

 なお、防災講和の講師 越野 様は元自衛官で、東日本大震災の際は第一線で活動された方です。また、会場の田園ホールの収容定員は約800名ですが、感染症対策のため約400名の方々にご案内を差し上げています。特に陸上自衛隊第9音楽隊の演奏を楽しみにしている方もいらっしゃると思いますが、人数を制限し対応したいと考えています。

 

2 夏の「や市」について(産業観光課)

 3年ぶりに夏まつり実行委員会による夏のイベント「や市」を実施します。これまで矢巾ショッピングセンター内で「矢巾町夏まつり」を開催していましたが、コロナ禍により新しい生活様式に対応したイベントとするため、内容を見直し、「や市」として実施します。

 7月30日(土)午前10時から午後5時まで、矢幅駅前広場及びせせらぎ通りで行います。内容についてはチラシに記載のとおり、せせらぎ通り上で飲食、物販、クラフトの販売ブースを設け、34店舗が出店します。そのほか、矢巾町商工会青年部が「第14回ちゃぶ台がえし世界大会」を開催します。矢幅駅前広場では、不来方高等学校音楽部の合唱や、チアダンスのクラブチームの発表、盛岡民謡愛好会 遊佐会の伝統さんさ踊りの披露などがあります。来場者は5,000人を想定しています。

 

3 令和4年度やはばお盆朝市について(産業観光課)

 農業者などが町産農産物や、その加工品を販売する機会を設け、生産者と消費者との結びつきを深めるとともに、商工関係団体も含めた交流の場として賑わいの創出を図ることを目的として、やはばお盆朝市を開催します。今回で13回目の開催となります。

 8月12日(金)午前6時から午前7時まで、矢巾町役場南側駐車場の特設会場にて、軽トラックの荷台等を利用した花き・野菜等の町産農産物の販売会を行います。主催は矢巾町農業対策会議農産部会です。昨年までは矢巾町屋外運動場(かっこうグラウンド)で開催しましたが、今年は場所を変更しています。

 

4 2022年度夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会について(文化スポーツ課)

 矢巾町では平成28年の希望郷いわて国体の開催を契機に、町民が気軽に親しみ、運動習慣を獲得いただくため、ラジオ体操の取り組みを推奨しています。

 この度、株式会社かんぽ生命、NHK、NPO法人全国ラジオ体操連盟が主催し、夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会を矢巾町で実施いただくこととなりました。

 8月27日(土)午前6時から、矢巾町屋外運動場(かっこうグラウンド)で行います。午前6時30分からは「NHKラジオ第1」で全国に生放送されます。コロナ禍のため、今回は事前の申し込みが必要となっており、チラシに申し込み方法が掲載されています。Webまたは郵送で申し込みができます。入場は無料で、矢巾町外の方も含め、どなたでも申し込み可能です。朝一番にラジオ体操を通じて、清々しい1日を過ごしていただきたいといます。

 

5 夏休み工作教室について(文化スポーツ課)

 8月2日(火)午前10時から12時まで、矢巾町公民館の各研修室で夏休み工作教室を開催します。町内の小学生における夏休み生活の充実を目的としています。内容については、チラシに記載のとおり、糸かけまんだら教室、シルクスクリーン教室、地層ジオラマ教室の3つを予定しています。対象は町内の小学生で、各教室10名まで参加できます。参加料は無料で、現在申し込みを受け付けています。


6 夏休み子ども映画会について(文化スポーツ課)

 夏休み工作教室に引き続き、8月2日(火)午後2時から、及び、8月3日(水)午前10時から夏休み子ども映画会開催します。場所は矢巾町公民館 大研修室で行います。子どもたちに映画鑑賞を通して豊かな芸術に触れてもらうことを目的としています。内容については、8月2日(火)は「パウ・パトロール ザ・ムービー」、8月3日(水)は「劇場版トムとジェリー 日本語吹替版」です。対象は町内の未就学児および小学生で、50名程度を想定しています。参加は無料で、事前の申し込みは必要ありません。

 

7 農地パトロールについて(農業委員会)

 毎年7月15日は「農地の日」であることから、矢巾町では農地の日の活動として、7月20日(水)午前9時から、矢巾町役場南玄関前にて農地パトロール出発式を行います。農地パトロールは町内全域の農地を対象としており、地域の営農組合等にもご協力をいただきながら、12月まで行う予定です。また、今年は新たな遊休農地の発生がないかを重点ポイントとしています。

 

8 新型コロナウイルスワクチン接種について(健康長寿課)

 まず、4回目の接種券の発送状況について、2月末までに3回目接種を完了した60歳以上の方には6月中に発送済みです。3月に3回目の接種をした方については、今週から順次発送を開始します。

 また、接種率について、資料に記載の数値は7月4日時点のものです。6月定例記者会見でご説明した数値より下がったように見えますが、接種率の分母が、先月までは5歳以上の接種対象者、7月公表分からは全人口と変更されました。矢巾町は岩手県の中では高齢化率が低い方ですので、子どもの数が若干多い分、接種率の数値が下がっています。

 町民の皆様へ配布したチラシには、3・4回目の接種のお知らせとして、7月と8月の集団接種の日程を載せています。また、個別医療機関では、最終的に9医療機関からご協力いただけることとなりましした。個別接種と集団接種の両方を進めてまいります。4回目接種について、60歳以上の方は全員、接種対象となる月までに接種券を送付しますが、18歳から59歳までの基礎疾患を有する方については申請が必要になりますので、申請方法をご案内しています。コールセンターにお電話いただくか、QRコードを読み取りインターネットで申請いただきます。

 なお、現時点では、新型コロナワクチン接種の臨時接種は9月30日までの実施として法律で決まっています。それまでに間に合うよう、皆様に接種を受けていただきたいと思っております。

 

【質疑】

≪夏の「や市」について(産業観光課)≫

記者

 これまで「矢巾町夏まつり」と呼ばれて親しまれてきたイベントだと思うが、今年から完全に名称を変更するということか。「や市」とする背景や理由は。

 

担当者

 従来「矢巾町夏まつり」として開催していたものを、今年から夏の「や市」に変更します。令和2年及び令和3年に、新しい生活様式に対応したイベントとするため内容を見直し、「や市」を開催しましたが、大変ご好評をいただきました。新しいイベントの形として、新たに「や市実行委員会」を結成予定であり、今後は「や市」という名称で開催してまいります。

 

記者

 コロナ前と同様の形式での開催か、または感染症対策として制限を設け実施するのか。

 

担当者

 従来の「矢巾町夏まつり」では県道を封鎖し、さんさ踊りの大輪おどりや、花火の打ち上げなど、人が大勢集まる仕掛けを準備していましたが、今年は人を集めるのではなく、ふらりと立ち寄って小一時間楽しんで帰ることができるよう準備しています。

 なお、令和2年開催の「や市」では屋外での飲食不可、令和3年開催の「や市」ではねむの木公園のみ飲食可という制限がありましたが、今回はさらに規制を緩和し、ねむの木公園やせせらぎ通り上などに飲食できるスペースを設けます。昨年までに行った「や市」よりも、屋外で楽しめるイベントになると思います。

 

記者

 「ちゃぶ台がえし世界大会」も3年ぶりに行われるということか。また、感染症対策として制限を設け実施するのか。

 

担当者

 はい、3年ぶりの開催となります。矢巾町商工会青年部が実施するイベントであり、詳細はまだ確認しておりませんが、消毒等の対策は実施すると思います。従来の大会と同様の規模で行いたいという意向を伺っています。

 

≪2022年度夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会について(文化スポーツ課)≫

記者

 開催地として岩手県内で選ばれたのが矢巾町か、または県内の他市町村も巡回するものか。

 

担当者

 今年度の夏期巡回については、岩手県内の会場として矢巾町で実施します。

 

≪農地パトロールについて(農業委員会)≫

記者

 毎年実施しているものか。

 

担当者

 毎年実施しています。強化期間は毎年異なりますが、昨年と今年は7月から12月までで、順次、各地区でパトロールを行います。

 

記者

 昨年のパトロールでは、遊休農地は何件確認されたか。

 

担当者

 昨年のパトロールで遊休農地として新たに記載したのは2筆1件で、面積は約4000㎡の箇所を確認しています。

 

記者

 今年はなぜ遊休農地の発生について重点ポイントとしているのか。

 

担当者

 基本的には違反転用や遊休農地について毎年確認していますが、昨年、一昨年と遊休農地になりかけている、今後遊休農地になるのではないかという箇所の報告が数件ありました。そこが遊休農地化していないかを確認するため、重点ポイントとしました。

 

記者

 遊休農地以外に、荒廃農地も確認するのか。

 

担当者

 耕作されていない農地については、状態によって遊休農地や荒廃農地と分類されますが、全体を通して耕作されていないような農地、荒れている農地について、農業委員や地域営農組合等の協力をいただきながら確認し、改善できるところは農地に復旧していくという活動となっております。

 

記者

 遊休農地を確認した場合は、どのように対処するのか。

  

担当者

 土地所有者に郵送で通知し、今後の意向を確認します。どなたかに耕作をお願いしたいという意向がありましたら、農地を復旧した後に、新しく耕作される方を探して解消に繋げてまいります。

 

≪その他≫

記者

 今回の参議院議員選挙の結果について、どのように受け止めているか。

 

町長

 有権者の一人一人が国のオーナーであるとよく言われますが、国民の皆様から下された選挙結果、審判ですので、厳粛に受け止め、これからの行政運営に反映してまいりたいと思います。

 

記者

 3年後には立憲民主党の横澤高徳参議院議員も改選を迎えるが、何か考えはあるか。

 

町長

 横澤先生は本町初の国会議員であり、気になるところではありますが、今後について私からはコメントできる立場ではありませんので、ご理解いただきたいと思います。

 

記者

 来年行われる予定の岩手県知事選挙への影響について、何か考えはあるか。

 

町長

 今回の選挙を通して、これまで小沢一郎先生を中心とした小沢王国と言われてきましたが、県政や国政が大きな転換点にあるのかと受け止めました。ただ、先ほども申し上げましたが、国政のことについてのコメントは差し控えさせていただきます。

 

記者

 今回の参議院議員選挙で広瀬めぐみさんが当選し、高橋町長もマイクを握ったと思うが、矢巾町として広瀬さんに期待することはあるか。

 

町長

 町としてではなく、私個人の立場としてお答えします。今回当選された広瀬さんに大いに期待したいのは、女性の視点を生かしていただきたいということです。少子高齢化が進み、矢巾町でも、多いときは出生数が年間300人程ありましたが、今は200人を割っている状況です。全世代を通して健康で幸せに暮らせるよう取り組んでいただきたい。ご本人は“岩手のお母さん”になりたいとおっしゃっていますが、私はそこにもうひとつ加えて、“岩手の肝っ玉母さん”になってほしいと思います。岩手でも、女性が活躍できるという姿を示していただきたいと思います。国会は立法機関であり、弁護士であるということは法律に詳しいということです。法律の制定、仕組みづくりにしっかりと取り組んでいただきたい。女性の視点から、そして弁護士としての経験を国政の場で生かしていただきたい。岩手は大変な状況下にありますが、そのなかでもILC誘致など、夢があります。実現できるよう頑張っていただきたいと思います。

 

(10:08 終了 )

 令和4年7月定例記者会見資料.pdf(5MB)

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