10月定例記者会見

日時:令和4年10月12日(火) 9:30~10:23
会場:矢巾町役場2階 2-2会議室

 

【町長挨拶】

 今年度の上半期が終わり、時の流れの速さを感じています。矢巾町では、先日、煙山小学校吹奏楽部が東日本学校吹奏楽大会小学生部門で金賞を受賞しました。矢巾北中学校特設合唱部、不来方高校音楽部はこれから全日本合唱コンクールに出場予定であり、一生懸命練習をしているところです。平成28年11月に「音楽のまち やはば」宣言をしてから、小学校・中学校・高校にわたり優秀な成績を残し、また、一般の方も芸術祭等でご協力をいただくなど、素晴らしいことであると思っています。

 新型コロナウイルス感染症対策については、行動制限が緩和され、国や県が積極的に取り組みを始めています。第8波が来ることのないよう、収束に向かってほしいと思います。先日、県民会館でコンサートがあった際、マスク着用や検温、消毒は必要でしたが、以前のような厳しいチェックは無くなっていました。感染者数も減少傾向にありますので、コロナ禍前の日常に戻ってほしいと思います。

 また、岩手医科大学附属病院の病院食で矢巾町産の米「銀河のしずく」を使用していただいていますが、先日、小川 彰 理事長に稲刈りを体験していただきました。病院食に限らず、町産の「銀河のしずく」をはじめ、野菜や果樹などを皆様に食べていただけるよう、取り組んでいきたいと考えています。

 

 

【内容発表】

(担当者が詳細説明)

1 チームオレンジやはば祭り2022について(健康長寿課)

 チームオレンジやはば祭り2022実行委員会が主催となって、現在準備を進めています。チームオレンジの結成が令和3年5月でしたので、1周年の記念行事でもありますし、町の認知症施策の事業は平成24年度から実施しており、令和4年10月で10周年となりますので、その記念でもあります。

 地域住民の方に、チームオレンジやはばの活動について理解を深めていただき、高齢者や認知症にやさしいまちづくりへの参画を促すことを目的としており、チームオレンジやはばを構成する団体が祭りを開催いたします。

 日時は11月5日(土)午前9時から午後3時まで、会場は、えんじょいセンターと役場北側駐車場で行います。内容は、オープニングセレモニーにおいて認知症にやさしいまち宣言を行い、その後、えんじょいセンター内外に各団体ブースが出展します。詳細についてはチラシを作成中で、完成しましたら「認知症にやさしいお店」等に掲示し周知する予定です。

 

 (町長)今回の大きな目玉は、オープニングセレモニーで行う認知症にやさしいまち宣言です。できれば、併せて条例化を考えていきたいと思います。

 

2 矢巾町秋のや市の開催について(産業観光課)

 矢巾町農業祭実行委員会による秋のイベントについて、前回の開催は令和元年度で、3年ぶりの開催となります。これまで矢巾町農業祭は「矢巾町秋まつり」として、矢巾町産業まつり・矢巾町芸術祭・矢巾町健康福祉まつりと合同開催してきましたが、今回は内容や規模を見直し、農業祭メインのイベントとして「秋のや市」を開催します。

 日時は、10月15日(土)午前9時から午後3時です。前回は2日間にわたり開催していましたが、今回は規模を縮小し、1日のみの開催となります。場所は、役場庁舎前の南側駐車場です。

 内容については、町産の野菜、りんご、米などの農産物の販売や、交流のある普代村の海産物の販売があります。また、一歳児一升餅歩行大会も開催予定です。そのほか、イベントスペースでは音楽やダンス、郷土芸能の披露もあります。皆様にお越しいただき、矢巾町の秋の味覚を楽しんでいただければと思います。

 

3 男女共同参画学習交流会・パネル展について(文化スポーツ課)

 男女共同参画に関する理解を深め、家庭や地域から男女共同参画の推進を図っていただくことを目的として、男女共同参画学習交流会・パネル展を開催します。

 まず、10月30日(日)に学習交流会を開催します。こちらは第1部と第2部に分けており、第1部は「働くことと男女共同参画」として、岩手県男女共同参画センターの職員から講義いただきます。ワーク・ライフ・バランスについての基礎を学ぶことができる講座となっています。第2部では、避難所運営ゲーム「HUG」を皆様に体験していただきます。「HUG」は、静岡県が平成19年に開発した防災カードゲームです。年齢や性別、国籍などが異なる人々が集まる避難所では、男女共同参画の視点が重要になりますが、チームで協力しながら、多様な人々にとって配慮のある避難所を作る体験ができるものです。参加料は無料です。

 次に、10月22日(土)から11月1日(火)の間、パネル展示を行います。DV防止や、デートDVの防止、ワーク・ライフ・バランス、LGBT理解促進の啓発等のパネルを展示する予定です。関連図書の閲覧もできるように設置しますし、各種相談窓口のパンフレットなども近くに置く予定ですので、多くの方にご来場いただければと思います。

 

4 矢巾町歴史民俗資料館ミニ企画展について(文化スポーツ課)

 矢巾町の文化財等の保管・展示をしている矢巾町歴史民俗資料館で、「第1回身近な山河の礫たち-瑪瑙原石と仲間の石をもとめて-」と題したミニ企画展を開催しています。

 過去に町内の遺跡から発掘された瑪瑙という、勾玉などの材料に使われていた石のルーツを探るため、北上川や雫石川などの身近な河川を探索して採取した瑪瑙や、瑪瑙と同じような成分の石を展示しています。身近な河川にも、このような石が落ちているのだと驚いていただけるような内容になっているのではないかと思います。

 現在開催中であり、令和5年2月26日(日)までの開催となっています。時間は午前9時から午後4時30分です。なお、開館日のみの開催ですので、休館日である月曜日や年末年始については開催しておりませんので、ご了承願います。

 

5 新型コロナウイルスワクチン接種について(健康長寿課)

 矢巾町の1回目から4回目までのワクチン接種の進捗状況は資料に記載のとおりです。

 接種券の発送状況について、矢巾町ではオミクロン株対応の接種券は、水色の接種券を作成しました。記載内容は国が指定したものと同様ですが、従来の接種券と区別するため、水色の接種券にしています。3回目接種券は10月31日までに接種開始の方へ、4回目接種券は10月21日までに接種開始の方へ、それぞれ先週中に発送しています。10月21日以降に接種開始する方についても、順次発送予定です。また、現在は5か月間隔で接種となっていますが、接種の前倒しに向けて5回目接種券についても発送準備を進めるようにと通知が来ておりますので、月末から順次発送できるよう準備を進めたいと思います。

 接種体制について、矢巾町では集団接種と個別接種を併用して進めます。集団接種は10月22日(土)から開始します。使用ワクチンはモデルナとファイザー、それぞれ日を分けて行いますが、モデルナは18歳以上、ファイザーは12歳以上となっています。

 個別接種では、12歳以上を対象としてファイザーワクチンを使用しています。全部で12医療機関あり、この他に小児科で小児用ワクチンを接種していますので、町内では合計13医療機関で接種を進めていただいています。個別接種では、すでに10月1日からオミクロン株対応ワクチンに切り替えています。

 小児(5~11歳)ワクチンの3回目接種について、対象者は現在800名ほどいます。10月16、11月5日、11月26日に集団接種を予定しています。小児用ファイザーワクチンを使用します。個別接種は町内に1か所ある小児科医で、指定された曜日に実施します。

 最後に、乳幼児(6か月~4歳児)のワクチン接種について、現在、対象児は860名程度います。今回のワクチンについては3回接種が必要ということで、接種方法については個別接種で進めるよう、町内の医療機関と調整しています。

 なお、新型コロナワクチンと他のワクチンを接種する際、これまでは2週間の間隔を空けるようご案内していましたが、インフルエンザワクチンとコロナワクチンについては、2週間の間隔を空けずに打って良いということになりました。矢巾町では10月1日からインフルエンザワクチンの接種を開始しています。医療機関によっては、例えば右腕にインフルエンザワクチン、左腕に新型コロナワクチンというように、同時接種することも可能です。ただし、医師によっては数日間隔を空けるよう勧める方もいらっしゃいますので、各医師の判断にお任せしています。矢巾町の集団接種会場で接種を行うのは新型コロナワクチンのみとなります。

 

【質疑】

≪チームオレンジやはば祭り2022について(健康長寿課)≫

記者

 「認知症にやさしいまち」について、条例化したいとの話があったが、具体的にどういったことを目指す条例とする予定か。

町長

 介護保険運営協議会や、認定審査会、生きいきまちづくり委員会等がありますが、皆様からアドバイスをいただき、絵に描いた餅にならないように進めていきたいと思います。全国では先進的に取り組んでいるところもあります。認知症だからといって差別する時代ではなくなっています。同居家族や地域から白い目で見られるなど、そういうことのないよう、皆で支えあって生きて行けるようにしたいと思います。人生100年時代であり、これからも増えていきます。防災の面でも言われていることですが、自助・共助・公助・近助、まず家庭で助け合い、近所・地域で助け合い、最後は公助という仕組みを取り入れ、また、ノーマライゼーションの基本理念を生かしていくよう考えていきたいと思います。医師の先生方や、実際に介護に携わるケアマネジャーなど、皆様から意見を伺い、今回宣言をさせていただいて、そこから派生させて条例化を考えていきます。条例化については、縛るということではなく、理解促進に力を入れたものとしたいです。町内にもグループホームなどがありますが、コロナ禍で困ったのは、認知症の方にマスクをするように言っても、していただけない。そのような方をどうサポートしていけば良いか、皆で支え合う仕組みを考えていきたいと思います。

 

記者

 今回の認知症にやさしいまち宣言や条例化の前提として、町の高齢化率や、認知症の症状のある方の割合は。

 

担当者

 令和4年4月1日現在で、町全体の人口26,792人のうち、65歳以上の高齢者人口は7,399人、高齢化率は27.6%です。

認知症の方の人数については、正確に全て把握することは難しいですが、介護保険の認定申請をいただくと主治医の意見書をいただき、調査等を行いますので、そこで把握している認知症高齢者の推計値で805人となっています。

 

≪男女共同参画学習交流会・パネル展について(文化スポーツ課)≫

記者

 同性パートナーシップ制度やLGBTQについての理解促進を進めていくということだが、先日、岩手日報社が全市町村に対して実施したアンケートでは、4市町が同性パートナーシップ制度の導入する方向で検討しており、盛岡市と一関市では導入予定となっている。矢巾町としても今後に向けて検討をしていくということかと思うが、今回のイベント内でも、同性パートナーシップ制度についての説明等を行うのか。

 

町長

 ジェンダー平等や同性パートナーシップ制度について理解いただけるよう、情報提供をしていきたいと思います。差別や偏見が根強くあります。認知症についても、以前は、恥ずかしいことや表に出せないこととして捉えられていましたが、そういうことのないよう、理解し合うことが大事だと思います。今回の交流会やパネル展等から、様々なご意見を伺い、町の取り組みを考えていきたいと思います。そして、審議会にお諮りしたい。理解し合うことに着眼して対応していきたいと思います。

 

≪新型コロナウイルスワクチン接種について(健康長寿課)≫

記者

 10月3日現在での接種率について、町の接種率は1~3回目までは県全体の接種率を上回っているが、4回目のみ下回っている要因は何か。

 

担当者

 4回目接種は当初、60歳以上の方が接種対象でした。国が公表している接種率の数値は5歳以上を分母としていますが、矢巾町は県内市町村で2番目に60歳以上の人数が少ないため、接種率が若干低くなっています。現在は接種対象が12歳以上となりましたので、順次接種を進めていきます。

 

町長

 開始が少し遅れたということもありますが、接種率を上げていくよう取り組んでいます。

 

≪その他≫

記者

 10月11日から、新型コロナウイルスの水際対策の大幅緩和や全国旅行支援が始まるが、町として期待することや、懸念はあるか。

 

町長

 水際対策の大幅緩和については、観光振興の面では良いことであり、国や県の支援は非常にありがたいことです。これまで旅行業や飲食業など、観光振興に係る部分は苦戦していましたが、今度こそ、第8波で状況が元に戻ることのないよう定着してほしいと思います。旅行や飲食が自由にできることが当たり前の日常となるよう、起爆剤として取り組んでいただきたいし、町としても全面的に後押しをしていきたいと思います。

 

記者

 町長としての任期が今月末で残り半年となるが、今期3年半の総括を伺う。

 

町長

 10月30日に田園ホールで、2期8年を振り返る町政報告会を行う予定です。次期については、町内に優秀な人材がたくさんいますので、その方々に立候補いただければサポートしていきたいと思います。

 

記者

 勇退の意向ということか。

 

町長

 後援会からは、もう1期務めてほしいと言われていますが、体調や年齢のこともありますので、熟慮して判断したいと思います。まずは、10月30日の町政報告会で、町民の皆様やお越しいただいた方々にしっかりと報告したいと思います。

 

記者

 「音楽のまち」として標榜して取り組んできたなかで、煙山小学校吹奏楽部の東日本学校吹奏楽大会小学生部門での金賞受賞など、小学校・中学校・高校と、各世代での成果、活躍についての見解を伺う。

 

町長

 芸術文化・スポーツの振興が大事と思い、教育委員会部局から町長部局にし、文化スポーツ課を設置させていただきました。平成28年11月には「音楽のまち やはば」宣言、平成31年1月には「スポーツのまち やはば」宣言をしました。スポーツでは水本 圭治さんや、高橋 幸平さんなど、素晴らしい選手がいますし、音楽については、煙山小学校や矢巾北中学校、不来方高校以外の学校も素晴らしい。芸術文化やスポーツは、感動や勇気を与え、町民の皆様の絆を深めることができるものだと思います。煙山小学校の田中 克徳先生や、矢巾北中学校の山口 浩子先生、不来方高校の村松 玲子先生など、指導者にも恵まれました。保護者や地域の方々にもサポートいただいています。一人ひとりの想いがひとつになって上手くいったのではないかと思います。

 認知症にやさしいまち宣言についても、根底にはこういった考えがあります。町民2万8千人が支え合って、住んで良かったと思えるまちにしたいと思います。貧困の問題も見逃すことはできません。特にコロナ禍で収入が減少している方など、サポートしなければなりません。コロナ禍が収束した後は、様々な問題が出てくると思います。国や県からも支援いただいていますが、町としてどう取り組んでいくか、ワンチームで考えていかなければならないと思います。

 

記者

 子どもたちの活躍についての感想は。

 

町長

 テレビで黒沢尻北小学校の放送を観ましたが、部長の挨拶で、地域の方々や先生方、保護者の方への感謝を伝えていて、小学生でそのようなことを言うことができるお子さんに成長しているのだと、感動しました。子どもたちの言葉を聞いて、感動と勇気をもらいます。煙山小学校や矢巾北中学校、不来方高校の活躍を誇りに思いますし、皆様にも誇りに思っていただければ幸いです。

 

(10:23 終了 )

 

令和4年10月定例記者会見資料(1).pdf(2MB)
令和4年10月定例記者会見資料(2)_矢巾町歴史民俗資料館 ミニ企画展.pdf(4MB)

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