5月定例記者会見

日時:令和2年5月12日(火) 午前9時から9時45分

場所:矢巾町役場4階 大会議室

 

【内容発表】
1 特別定額給付金の給付について
 「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」に基づき、本町においては感染症拡大のリスクを最小限に抑えつつ、すべての町民に迅速に給付金を給付するため、接触が少ない、申請書類を返信用封筒で返送する方法と、オンラインで申請する方法により事業を開始しています。申請書は、5月8日(金)に全戸に発送いたしました。なお、すでに約2,400件の申請書の返送、約300件のオンライン申請がきており、町内世帯の約25%が申請済みとなっています。

 

2 子育て世帯への臨時特別給付金の給付について
 「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」に基づき、児童手当を受給する世帯に対し、対象児童1人あたり1万円を上乗せする臨時特別給付金を給付します。5月1日(金)に対象の約1,900世帯にお知らせしており、5月15日(金)までの受給拒否期間を設定しています。支給は、5月末を予定しておりますが、準備でき次第給付したいと考えております。

 

3 矢巾町国民健康保険被保険者(被用者等)に対する新型コロナウイルス感染症傷病手当金の支給について
「新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策第2弾」に基づき、矢巾町国民健康保険の被保険者であり、新型コロナウイルス感染症に感染または発熱等の症状があり感染が疑われ、その療養のため労務に服することができなかった方等の支給要件を満たす方に新型コロナウイルス感染症傷病手当金を支給します。

 

4 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急経済対策について
 国及び県が行う緊急経済対策に加え、町単独で事業を行います。まず、地域企業経営継続支援事業補助について、県では50%以上の売上が減少した事業主に対して家賃補助を行いますが、町はこの基準を30%以上とし、より幅広く家賃補助を行います。次に、緊急雇用助成事業補助について、雇用を維持した事業主に対して、事業主負担分を国では10分の9を補助しますが、県及び町で残りの10分の1を補助します。次に、資金貸付金の利子・保証料補給について、県融資制度(岩手県新型コロナウイルス感染症対策資金)は3,000万円までは県の利子補給を受けられますが、3,000万円を超えた部分の利子を町が補給するものです。次に、勤労者の生活援助資金貸付事業について、こちらは町が単独で行う事業ですが、収入が減少している勤労者世帯に対し、50万円を上限に融資を行い、その利子についても補給を行うものです。
 続いて農業関係の支援を2点ご紹介しますが、どちらも町単独の事業です。まず、国産農産物生産拡大事業について、作付けを行っていない農地に作付けをする場合、10アールあたり5,000円を補助し、積極的に生産活動を促すものです。次に、農畜産物消費者PR事業について、農畜産物の売上が減少しているので、PRするための予算を5月1日の議会で確保しました。第2弾として、国や県、地域の動向を見ながら商工会や農協と協議して町単独の事業を展開していきます。

 

5 新型コロナウイルス感染症拡大防止のための観光事業の中止について
 まず、南昌山山開きについて、安全祈願祭は6月7日(日)に行いますが、山開き式は、感染症対策が十分に行き届かないことから行いません。なお、安全祈願祭は、町観光協会及び関係者のみで行います。次に、チャグチャグ馬コ前祝祭について、6月13日(土)のチャグチャグ馬コ行進の中止の決定を受け、中止とします。次に、矢巾町夏まつりについて、こちらも中止予定です。次に、ひまわりパークについて、昨年は県内外から25,000人が来場されましたが、誘客はふさわしくないという考えから栽培も行わないこととしました。さらに、国民保養センターについて、昨日から再開しました。入場制限しながらの営業で昨日は107名の利用がありましたが、平年比で50%減となっています。

 

6 ごみの持ち込みについて
 現在、全国的傾向としてごみの量が増加しています。盛岡・紫波地区環境施設組合の5月1日(金)から6日(木)までの営業日において、当施設では、持ち込まれたごみの量は前年より102.2tの増加、前年比114.7%となっています。ごみを持ち込んだ車両について、前年より288台の増加、前年比116.2%となっています。このうち、矢巾町が特に増加しています。ごみの量における委託収集が前年より31.9t増加、前年比134%となっており、車両台数における許可・一般が195台増加、前年比150.4%となっています。当初こちらで想定していたのが、家庭ごみが増え、事業ごみが減ることでトータルは平年並みになるというものだったが、家庭ごみが大幅に上回りました。計量所は混み合っており、委託業者の搬入や当施設の業務に影響があることから、当施設へのごみの持ち込みを自粛していただき、集積所へ搬入していただくようお願いしたいです。

 

【質疑】
記者
 3点質問ある。まず、経済対策について、町長はどのような思いで組み立てたのか。2点目は、国産農産物生産拡大事業と農畜産物消費者PR事業について、これらはどういった意図があるのか。農業者は、作っても買ってもらえないと思っているのではないか。3点目は、農畜産物消費者PR事業について、これは消費拡大をねらっているのか。

 

産業観光課長
 2点目及び3点目について回答します。まず、国産農産物生産拡大事業と農畜産物消費者PR事業について、具体的には3~4月の送別会シーズンに花が売れなかったようであり、こちらをPRしなければならないです。また、肉用牛も供給過多となっているので同じことが言えます。作付け拡大について、今後健康状況によっては収穫ができないことも考えられるので、それに耐えられるようできるうちに作付けをしていただくことを推し進めるものです。

 

町長
 独自支援策について、矢巾町にとって農商工は基幹産業です。小さな一歩ですが、第2弾の独自支援策も打ち出していきたい。行政だけでなく、商工会、農協、農業団体の声を聞きながら支援策を積み上げていきたい。

 

記者
 住民はこれらの情報はどこで確認するのがよいか。

 

町長
 ホームページに、町独自の支援策だけでなく、国や県の支援策も網羅し相談先まで記したものをまとめます。

 

企画財政課長
 基本的に町の情報発信は広報紙とラジオ番組のやはラヂ!で行っています。日々状況が変わっていくなかで、ホームページ上で、どこに聞けばよいのか、どんな支援を受けられるのかなどを見やすくまとめたものを先週ごろから作成しており、早く情報提供したいと考えています。今後の情報につきましても、やはラヂ!等で随時情報を発信していきます。

 

記者
 特別定額給付金について、冒頭説明があった件数は受理した件数か。それとも処理した件数か。

 

町民環境課
 受理した件数です。

 

記者
 矢巾中学校跡地の活用について、3月に検討が始まっていたと思うが、進捗はいかがか。

 

町長 
 3月下旬に有識者会議を開きました。しかし、現在の状況により今後の目途が立っていないです。町民のみなさんの関心度が高いことであるので、今後のコロナの状況を見極めて方向付けをしていきたいです。

 

記者
 第2回以降の会議の目途が立っていないということか。

 

町長
 当局の方からたたき台を示せていないので、時間をいただきたい。一等地であるため照会はきています。いずれ、町民のみなさんの理解を得ながら方向付けしていきたいです。

 

(9:45 終了 )

5月定例記者会見資料.pdf(2MB)

DSC_3264_s.JPG

町長だより

他のカテゴリを見る
カテゴリ選択