5月定例記者会見

日時:令和3年5月11日(火) 9:00~10:05

会場:矢巾町役場2階 2-2会議室

 

町長から情報提供

 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を5月10日から開始しました。高齢者施設入所者から開始しましたが、85歳以上の方々には5月13日から接種案内発送します。5月18日午後にはシミュレーションを行い、5月19日から予約受付開始します。個別接種は5月31日、集団接種は6月5日から開始ということで準備を進めております。昨日、岩手ダイハツ販売株式会社と覚書を締結し、軽福祉車両2台を提供いただきましたが、きめ細かな移動手段を確保し対応していきたいと思います。また、地域の公民館にお集まりいただき町のマイクロバスで送迎するなど選択肢を用意し、接種率100パーセントに近くなるよう、安心して接種できる体制整備を構築していきます。

 また、昨日国勢調査の速報値が公表されましたが、人口増減要因のうち、自然動態については出生よりも死亡が多くなっています。社会動態については、コロナ禍でもあり、転入される方が少なくなっています。矢巾町においては速報値では2万8千人超えましたが、学生など住民登録をしないでお住まいの方も多く、住民基本台帳の登録者数とは差があります。また、調査員の方々が地域を歩いて捕捉率を高めたこともひとつの要因ではないかと思います。市街地拡大について県を通して国にお願いをしていますが、今年1年かけて矢巾町に住みたいという方を受け入れできるように体制整備をしたいと思います。また、企業誘致、雇用の場の確保、地方創生に取り組みます。

 

内容発表(担当者が詳細説明)

1 矢巾町消防団献血協力事業について

 献血血液備蓄量については慢性的に不足しているところですが、新型コロナウイルス感染症による外出数減などの影響により、備蓄量が更に不足がちであることから、令和3年5月30日(日)午前9時30分から午後4時30分頃まで、矢巾町消防団第2分団第4部屯所敷地内(矢巾分署の東側)に岩手県赤十字血液センターの献血バスを招致し、献血事業への協力を実施します。矢巾町消防団としての献血協力は初の試みです。事前に消防団員に参加協力を依頼しており、当日は団員約50名の協力者を想定しています。

 

2 チームオレンジ矢巾結成式について

 令和3年5月11日(火)午後4時から矢巾町公民館3階大研修室にて、チームオレンジ矢巾結成式を行います。「チームオレンジ」は、国の認知症施策推進大綱で定められた名称です。国は、令和7年までにチームオレンジを全市区町村に整備するという目標を掲げております。本町としても、3月に策定した矢巾町高齢者福祉計画・第8期介護保険事業計画において認知症施策は重点施策と位置付けており、この度、県内のトップを切ってチームオレンジ矢巾を結成する運びとなりました。チームオレンジ矢巾は、本町の認知症サポーター養成講座を受講し、地域へ認知症の理解や普及啓発を推進している「おれんじボランティア」37名が中核となり、「認知症のご本人や家族」、「わんわんパトロール隊」や「高齢者にやさしいお店登録店」の方々とともに、「認知症になっても安心して暮らせる町」をめざします。認知症になることを過剰に恐れるのではなく「認知症になっても大丈夫だ」と思える地域づくりをしていきます。チームオレンジ矢巾が取り組む4つの柱として、すでにおれんじボランティアが取り組んでいますが、①認知症の方ご本人やご家族が気軽に集える場所づくり②認知症の始まりから適切な支援を一緒に考え③シニア世代の認知症予防に取り組み④子ども世代も含め、認知症の正しい理解を広める活動を行っていきます。

 

3 やはぱーくプレサマーフェスティバル「にじいろモール」の開催について

 令和3年6月12日(土)から13日(日)の2日間、午前10時から午後3時まで、やはぱーく(矢巾町活動交流センター)全館でやはぱーくプレサマーフェスティバル「にじいろモール」を開催します。6月12日はチャグチャグ馬コのミニパレードが開催されますが、それに合わせて初の同時開催とし、チャグチャグ馬コに関連したイベントを集めています。6月13日は音楽のまち宣言に関連して当町の民謡歌手 漆原栄美子さんのミニコンサートなど、密にならずに楽しむことができるイベントを企画しています。

 

4 「チャグチャグ馬コふるさとまつりinやはば」の開催について

 先月、盛岡市・滝沢市・矢巾町の合同記者会見においてお知らせしておりましたが、チャグチャグ馬コの行進行事については開催見送りとし、代わりに各市町で地域行事として同時開催いたします。当町では、令和3年6月12日(土)午前10時から正午まで、町内3カ所(矢幅駅前せせらぎ通り、徳丹城跡公園、煙山ダム周辺)において「チャグチャグ馬コふるさとまつりinやはば」を開催し、ミニパレードの実施と馬コを繋留しふれあいの場を提供します。矢幅駅前せせらぎ通りでは やはぱーくの「にじいろモール」と同時開催、徳丹城跡公園周辺では歴史民俗資料館や曲がり家との連携、煙山ダム堰堤周辺では先日オープンしたアスレチック施設と連携して開催します。矢巾町内でチャグチャグ馬コのパレードを行うのは初めてとなりますが、分散することで密にならないようにし、地域の皆様に楽しんでいただけるよう準備をしています。馬コは全部で18頭の予定で、各会場に装束馬と役員馬を配置します。

 

5 夏の花いっぱい運動(県道矢巾停車場線)花壇定植作業について

 矢巾町民憲章に掲げる、緑あふれる美しいまち、和といたわりと希望のまちを目指し、町民の参加のもと花があふれる地域づくりを推進することを目的として、夏の花いっぱい運動花壇定植作業を令和3年5月23日(日)午前7時から午前10時まで県道矢巾停車場線沿線(アスティ矢巾店付近交差点から矢巾口までの区間約1.7km)において行います。6月18日にオリンピック・パラリンピック競技大会に係る聖火ランナーが県道矢巾停車場線を走行することから、沿線での花壇整備により景観の統一感と華やかさを演出します。県道矢巾停車場線沿線の花壇155箇所へ、道路沿いに該当する自治会(矢巾1区、矢巾2区、矢巾3区、西徳田1区)の協力により花苗の定植作業を実施します。定植後は各自治会に草取り及び花壇管理を依頼し、一体的な町内の環境美化に努めてまいります。また、紅葉の時期まで長く花を楽しむことができるよう、コキア、ミニジニア、紫サルビアの定植を予定しています。

 

その他

(1)新型コロナウイルスワクチン接種体制について

 広報やはば5月号に合わせて全世帯に「新型コロナウイルスワクチン接種を受けるまで」のチラシを配布しました。本日の資料は5月10日現在の情報に修正しております。4月末に接種券を65歳以上の方に発送しています。また、5月10日から高齢者施設入所者及び施設の従事者への接種を開始しており、町内15施設約850名を対象に接種を進めていきます。5月13日から接種案内を85歳以上の方から年齢区分ごとに順次発送します。5月18日には紫波郡医師会の指導をいただきながら町内の民生児童委員、保健推進員、老人クラブ、役場職員100人程度を動員し、シミュレーションを実施します。午後1時開始となっておりますが、最初に説明等を行いますので、シミュレーション開始は2時頃を予定しています。接種予約は5月19日から電話、ネットで受付開始します。個別接種については町内13医療機関と最終調整中です。医療機関の混雑を避けるため大々的な広報はせず、接種案内で個別にお知らせする予定です。集団接種は6月5日から毎週土日にさわやかハウスで行います。こちらも紫波郡医師会に所属する医師をはじめ、従事者の最終調整中です。ワクチンの確保状況は、現在までに4箱、5月21日までに3箱、6月5日までに4箱届く予定です。国の試算では6月中に6箱配分があれば矢巾町の高齢者接種分がまかなえることとなっていますが、高齢者施設の従事者にも接種開始していますので、6箱以上配分されるよう要望してまいります。岩手ダイハツ販売株式会社様から車両提供もいただいていますが、移動手段が無い高齢者等についても丁寧な対応をしていきます。

 

質疑

記者

 消防団員は何名か。献血協力事業は継続していくのか。

 

担当者

 4月1日現在で308名おり、そのうち今回は約50名にご協力いただく予定です。また、二戸市消防団では毎年行っており、矢巾町も継続していきたいと思います。

記者

 献血後は激しい運動など制限されるが、50名が参加しても消防体制には影響ない  か。

担当者

 配慮しています。

記者

 6月12日は、にじいろモール、チャグチャグ馬コの行進、や市の3つのイベントがあるということでよいか。

担当者

 はい、同時開催です。密にならないように連携して準備を進めています。

記者

 チャグチャグ馬コの行進については、18頭は全て町内で飼われている馬か。

担当者

 町内で飼われている馬は18頭中4頭です。ほかの馬については、例年ご協力いただいている盛岡市玉山区及び岩手町から来る予定です。

記者

 町内でのパレードは初めてとのことだが、これからはパレードに合わせて町内でもイベントを実施するなど構想はあるか。

担当者

 本体パレードについて今年度は見送りとなりましたが、チャグチャグ馬コ保存会としては来年以降平常開催とする予定となっています。町としては、町内でのイベントも定例としたく、町・観光協会・矢巾支部と調整し検討したいと思います。

記者

 ワクチン接種予約が始まっている自治体では、数分で予約が埋まったり電話が繋がらなかったりするなどの例あるが、対策はしているか。

担当者

 他自治体での例は存じており、まず接種案内発送を85歳以上と区切りました。85歳以上は町内で約1,400人おりますが、そのうち高齢者施設入所者もいます。コールセンターの電話は10回線用意していますし、多くの方がご家族の支援を受けてウェブ予約を行う予定となっており、サーバダウンしないよう準備を進めております。

記者

 コールセンターの10回線は、町職員が対応するのか。

担当者

 オペレーター10人体制で対応します。予約以外のお問い合わせの電話もあると思いますが、そちらには町職員が対応します。

記者

 接種案内は85歳から10歳ごとに区切っているが、年齢分布に偏りがあるため後から体制が苦しくなる懸念はないか。

担当者

 他の自治体の例を聞くと、電話予約のピークが予約開始当日から翌日までのようです。最初は繋がりづらく何度か電話をかけ直していただく可能性はありますが、ワクチンは確保していますので、予約ができないという状況は避けられると思います。

記者

 チームオレンジの結成は県内初とのことだが、ほかに自治体に確認したのか。

担当者

 県内で結成したという話はなく、町では以前からチームオレンジに見合う活動を進めており、この機会に県内初を名乗り出て結成するよう準備をしておりました。

記者

 同時に今日結成する自治体はないのか。

町長

 地域包括支援センターが関係しているものです。33市町村の中では初めてかもしれませんが、包括支援センターで独自に取り組んでいる可能性はあります。後ほど確認してお答えします。

記者

 チャグチャグ馬コのパレードは3か所同時開催とのことだが、町としてのメインは矢幅駅前の会場か。

担当者

 にじいろモールと同時開催の矢幅駅前会場がイベント規模としては大きいと思いますが、いずれも遜色ないイベントにしたいと思っております。

記者

 記者としてはどこに取材に行ったらよいか。

担当者

 駅前で馬を見るというのはあまりない光景ですし、徳丹城では平安時代を想起させる雰囲気の中で雅な雰囲気となるのではないかと思います。煙山ダムでは湖畔に移る行進の姿を見ることができます。写真映えを考えながら会場を選定しましたので、ぜひ全ての会場に足を運んでいただければと思います。

記者

 チームオレンジが県内初かどうか確認をお願いしたい。おれんじボランティアはいつから活動しているのか。チームオレンジとして名前を変えて活動するということか。

担当者

 おれんじボランティアは平成29年度から活動しています。認知症の理解を深めるためにサポーター養成講座が全国的に展開されていましたが、知識はあってもどのように実践するかということが課題となっておりました。幸い当町では、養成講座を受けた方の意識が高く、平成29年度に活動を開始しました。介護給付から漏れた方の家事援助など、約30世帯を対象に支援しております。この結成式を機に、さらに活動を推進したいと思います。

記者

 今回おれんじボランティアの37名が任命されるということか。

担当者

 国でチームオレンジが制度化されたことに合わせ、会員の皆さんが決意を新たにして活動を充実させていきたいと思います。

記者

 全国的にも早い方か。

担当者

 認知症サポーター養成講座の受講者は増えていますが、実践につながっていないという課題がありチームオレンジの制度が定められました。本町は全国的な流れよりも先に活動がありました。

記者

 あらためて名前をつけて活動するということか。

担当者

 はい。

記者

 認知症サポーター養成講座受講者がおれんじボランティアとして活動していて、あらためて組織して活動するということか。

担当者

 はい。

町長

 認知症対策は早めの対応をしていきたいと思います。町としてもありがたい取り組みと思っております。

記者

 チャグチャグ馬コでは町長はどの馬に乗るのか。

担当者

 役員馬に乗ります。

町長

 落馬しないようにします。18頭が揃うのも壮観ですが、分散開催もよいと思います。

記者

 徳丹城の会場か。

町長

 はい。

記者

 東京オリンピックについて水本 圭治選手への期待はあると思うが、開催可否や開催形態についてどう思うか。

町長

 おっしゃるとおり初出場の選手がおりますので、例えば無観客でもいいので中止ではなく、どんな形でも開催してほしいというのが願いです。ただし、コロナ禍が終息に向かわないのであれば判断は非常に難しいと思います。できれば高齢者は7月にはワクチン接種が終わるように、町としては最大限配慮させていただきたい。水本選手は不来方高校を卒業してから何度もチャンスがありましたが、やっと実現できます。池江 璃花子選手など一生懸命努力しているアスリートのため、ぜひ開催してほしいと思います。

記者

 国勢調査の速報で人口2万8千人の数字を聞いての所感は。また、人口3万人構想に向けて市街化区域の拡大、企業誘致以外の取り組みはあるか。

町長

 当初考えられなかったコロナ禍の影響は大きいです。しかし、まちづくりを進めるにあたって、まち・ひと・しごと創生に取り組んでいかなければなりません。3万人構想の実現は来年度には難しいと思いますが、近づける努力をしたいと思います。ただし、無理するのではなく、矢巾に住みたい、矢巾町で仕事がしたいと思われるように受入体制を整えます。浮かれることなく町政課題を解決していきます。防災は消防学校がありますし、医療は岩手医科大学がありますが、教育のまちと言ってもらえるよう例えば音楽活動やスポーツができる施設の整備をしたいと思います。不来方高校と盛岡南高との再編についても、盛岡工業高校が盛岡南高校の跡地に来るのであれば、町内には産業技術短大がありますので連携を進めたいと思います。矢巾町が県政の起点になるようまちづくりをしたいです。そこで、スーパーシティ構想に挑戦していますが、矢巾町ならではの独自の取組をしていきたいです。小さなお子さんの不登校だけでなく、8050、9060問題、大人のひきこもりもあります。人口が増えてきても、かゆいところまで手が届くまちづくりが必要です。自助・共助・公助、順番を問わずできるところから、自治体だけでなく地域や企業の方と協力し取り組みたい。町としての誇り、チームワーク、自覚と責任、情熱と信念をもって取り組んでいきたいです。矢巾町が元気なら、盛岡広域も県も元気になる、立ち位置が大事なところにあるのではないかと思っています。

 

(10:05 終了 )

 

5月定例記者会見資料.pdf(10MB)

 

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