百日咳の感染が流行しています
最終更新日:2025年06月06日

全国的に百日咳が流行しています。県内でも百日咳の感染者が増加しているため、しっかりとした感染症対策を行いましょう。
また、かぜのような症状が長く続く場合は早めの受診を検討しましょう。

百日咳とは

百日咳菌の感染によって引き起こされる急性の気道感染症です。特有のけいれん性の激しい咳発作(痙咳発作 けいがいほっさ)が特徴です。

感染経路 飛沫感染(感染した方のせきやくしゃみの飛沫など)
接触感染(菌が付着した手で口や鼻、目の粘膜をさわるなど)
潜伏期 7日から10日程度
症状 経過は全3期に分けられます。
カタル期(約2週間持続)…かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。
痙咳期(約2~3週間持続)…発作性、けいれん性の咳(痙咳)が出るようになります。咳の後、息を吸うときに「ヒュー」という音が出ます。
回復期…激しい発作は次第に少なくなります。全体を通して約2~3か月で回復するとされています。
重篤な症状 乳児では咳の後呼吸ができず、顔色や唇の色や爪の色が紫色に見える状態(チアノーゼ)から、けいれん、呼吸停止と進展することがあります。
肺炎、脳症などの重い合併症を起こしやすく、まれに命を落とすこともあります。

感染を予防するために

感染予防のために以下の行動を心掛けましょう。
もし感染した場合、百日咳は抗菌薬を服用することで治療できます。医師の指示に従い、治療薬は最後まで服用しましょう。

咳エチケット ・マスク着用ができる方は、状況に応じてマスクを着用しましょう。
・咳やくしゃみをするときにはティッシュやハンカチ、袖などで口をおおい、飛沫が飛ばないように注意しましょう。
手洗い ・接触感染を防ぐため、こまめな手洗いを行いましょう。
予防接種 ・乳幼児の定期予防接種を忘れずに受けましょう。現在、百日咳の予防接種で使用されているワクチンは「5種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、ヒブ)」ワクチンです。(「4種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)」ワクチンもありますが、ワクチン終売に伴い、順次「5種混合」ワクチンに切り替わっていきます。)

学校の出席停止における取り扱い

百日咳は、学校保健安全法で第二種感染症に定められており、特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌薬による治療が終了するまで出席停止となります。また、流行状況によって出席停止期間の指示が出る場合がありますので、その際は学校に確認してください。


このページに関するお問い合わせ

健康長寿課 健康づくり推進係 (電話:019-611-2832)

 

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