古代の史跡(徳丹城跡)

 徳丹城は、平安時代初期の弘仁3年(812年)頃に、時の征夷将軍 文室綿麻呂によって造られた律令制最後の 城柵で、昭和44年に国指定史跡に指定されています。

 現在、地上には当時を知るものは何一つ残されていませんが、発掘調査の成果により、史跡は一辺の長さが約350m の方形で、北辺を中心とする高台の個所は築地土塀となっていますが、低湿な個所は丸太材列で巡らされ、各辺の中央には門が 造られ、70m程の間隔で櫓が設置されています。外郭線に囲まれた中央には約80m四方の政庁があり、その周辺に 実務官衙が配置されていたことも分かってきています。

 近年の発掘調査では、徳丹城造営のための区画施設や警備のために任命された「別将」が使ったとされる墨書土器 の発見など、新たな事実が次々に解明されています。

 徳丹城跡の西隣にある矢巾町歴史民俗資料館には、徳丹城から出土した土器や木製品などの展示を行っており、 徳丹城を分かり易く説明しています。

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