9月定例記者会見

日時:令和3年9月14日(火) 9:00~9:40

会場:矢巾町役場2階 2-2会議室

 【町長から説明】

 新型コロナウイルス感染症について、これまでもそうですが、町民の皆さんと情報共有を図り、いかに感染防止に取り組んでいくかが大切です。ワクチンは1回目の接種率が70%を越えています。また、町内に勤務されている小・中学校の教職員や、不来方高校、産業技術短期大学、盛岡となん支援学校、療育センターの職員の方々の接種も矢巾町で対応をさせていただいています。全国知事会から国へ、行動制限緩和の接種率の目安を示すよう提言されていますが、矢巾町としてはコロナ禍のことで大きく2つ考えられると思います。様々なイベントが延期・中止になっていますが、秋まつりの日本一の餅まきは、当然密になります。町主催の敬老会も中止しています。そのような中で、芸術祭や音楽祭は、田園ホールで感染対策をしっかりと講じて対応していきます。助け合うこと、生きがい、支えること、支えられることを、これからも大事にしていきたいと思います。行動制限緩和の基準が示されましたら、矢巾町では接種率を高め、ワクチン接種と抗原検査を上手く組み合わせて対応します。飲食業や接客業の方々、ごみ処理収集・処分に関わる職員も接種させていただいています。町民の皆さんと危機感を共有し、収束までは難しいと思いますが、できれば早く行動制限緩和を国から示していただき、それに乗っ取って対応していきたいと思います。私からも強いメッセージを発信していきたいと思います。

 

【内容発表】
(担当者が詳細説明)

1 市街地循環バス「やはばす」のキャッシュレス決済の実証実験について(企画財政課)

 スマートフォン専用のアプリケーションを用いたキャッシュレス決済を市街地循環バス「やはばす」に導入し、利用者の利便性の向上を図ることを目的としております。実験期間は令和3年10月4日(月)から10月29日(金)までの約1か月間となっております。利用者はご自身のスマートフォンに専用アプリをダウンロードし、アプリ内で事前に定期券を購入していただきます。バスの乗降時にその定期券を車内の端末に認証することで、運賃の支払いに代えます。今回は定期券のみとし、1か月4,400円と1週間の1,100円の2種類です。

 実験期間の前の1週間、9月27日(月)から10月1日(金)まではキャンペーン期間として、アプリを登録し、使用していただいた方の運賃を無料にします。市街地循環バスの利用促進とアプリの普及を図っていきます。

 なお、矢幅駅の乗車状況はJR盛岡支社管内、青森県と岩手県内で前回は8番目だったのが5番目になりました。盛岡駅、青森駅、一関駅、花巻駅の次に多くなっています。

 

2 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う事業者支援策について(産業観光課)

 矢巾町独自で、新型コロナウイルスの感染症拡大に伴う矢巾町の事業者向け支援策として、家賃支援給付金事業を実施いたします。前年度も第一弾、第二弾と実施しましたが、その結果を踏まえ、最も効果が高い要件を設定して実施するものです。今回対象とするのは、令和3年8月から令和4年1月のうち一月の売上が前々年と比較して30%以上減少している全業種の町内中小企業者としております。給付額は税抜家賃の1/2×3カ月分(1カ月分の上限10万円)、最大30万円の給付となります。申請期間は令和3年9月21日(火)から令和4年2月28日(月)までとし、前年度より長く設定しております。支援策については町や商工会への要望も大きく、引き続き持続可能な地域経済の発展に向けて取り組んでいきます。


3 矢巾町秋まつり(農業祭)について(産業観光課)

 令和3年10月下旬に予定しておりました、矢巾町秋まつり(農業祭)について、開催中止を決定しました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大、8月12日付けで県緊急事態宣言が発令された現状を踏まえ、令和3年度についてはやむを得ず中止します。昨年度実施した、代替事業「や市」については、感染力の高い変異株の発生など状況が異なりますので、感染拡大の原因となる可能性のある集客を想定した事業は実施しないことといたします。農産物を生産者自ら販売する機会の提供として重要なイベントではありますが、収穫期の重要な時期でもありますので、ワクチン接種の状況、効果を見極めながら徐々に再開していきたいと思います。

 

4 第56回矢巾町芸術祭・第2回矢巾町音楽祭の開催について(文化スポーツ課)

 矢巾町芸術祭は長年にわたり実施してきており、昨年度はコロナ禍により中止しましたが、今年度で56回目となります。今年度は全5部門を開催します。また、音楽祭については、矢巾町は平成28年11月に“音楽のまち宣言”をしており、元々地域や学校などで行われる町民が主役の様々な音楽活動が盛んに行われていましたが、この豊かな音楽資源を活かし、町民一人ひとりが音楽に親しむ機会を提供するため開催しております。音楽を聴いて元気になっていただきたいと思います。

 舞踊部門は9月12日(日)に田園ホールで開催し、131名の来場がありました。6団体が出演しました。展示部門は9月23日(木)から26日(日)までとし、来場者を分散させるため例年より期間を延ばしております。矢巾町公民館2階で開催します。邦楽・ダンス部門については10月17日(日)、田園ホールで5団体が出演予定です。

 また、音楽祭・芸術祭の合同開催として、吹奏楽・合奏部門は11月6日(土)、田園ホールで8団体が出演予定です。ピアノ・合唱部門は11月7日(日)、田園ホールで7団体2個人が出演予定です。音楽祭と芸術祭を合同開催することついては、同時期に同内容となるため、協議の結果、合同開催としました。

 新型コロナウイルス感染症対策として、ソーシャルディスタンスの確保のため座席数を半分以下に抑えて開催します。

 音楽のまち やはば宣言をしておりますが、煙山小学校 吹奏楽部、矢巾北中学校 特設合唱部、不来方高校 音楽部も活躍しています。また、11月21日は田園ホールでNHKのど自慢の開催も予定されています。もしよければ挑戦していただきたいと思います。町にとっても、県内、盛岡広域にとっても明るい話題になると思います。感染防止対策をしっかりと講じて行います。

 

その他

(1)社会福祉施設等に対する新型コロナウイルス感染症抗原検査キット配布事業について(福祉課)

 町内の高齢者施設、障がい者施設、児童福祉施設、学校等の教育機関、計117施設の職員を対象として抗原検査キットを配布します。各施設の対策の強化、及び施設内クラスターの早期発見・予防を目的として取り組むものです。職員が2週間に1回程度の定期的な検査に利用するほか、施設内でPCR検査陽性の方が発生し、行政検査の対象とならない方がいる場合にも利用可能とします。対象者1,680人分のキットを町で確保します。検査は抗原定性検査キットで、鼻腔のぬぐい検査となります。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して行います。9月中には町内各施設に1回目の配布を終える予定です。ワクチンと、抗原検査キットを上手く使いながら、職員の方々の事業継続の手助けを進めていければと思っております。

 なお、国からの抗原検査キット配布についての報道もあり、町でも学校教育課から希望を出していますが、学校において有所見者があった場合に利用するもので、町の配布事業とは用途、趣旨が異なります。

 

(2)新型コロナウイルスワクチン接種状況について(健康長寿課)

 町内の接種率について、現在満12歳以上の方の予約を受け付けており、1回目の接種率が71.5%、2回目の接種率が51.0%となっています。9月13日夕方時点で、ワクチン接種記録システム(VRS)に読み取られた数値です。

 予約状況については、集団接種・個別接種を進めていますが、10月16日(土)の分まで受け付けています。接種率と予約率を合わせると83%程度の接種見込みとなります。中学生・高校生と満12歳のお子様については、8月13日に接種券と予約案内を発送し8月21日の集団接種から予約を受け付け、順次接種しています。高校生は予約率75%以上、中学生は予約率65%程度となっています。小学校6年生については、対象児が少ないこともあり半分程度の予約率となっていますが、順次接種を進めています。妊婦については特に優先枠を設けることはしていませんが、全世代に予約案内していますし、予約が取れなかったり、出産予定日が近いなど個別に相談を受けた場合はキャンセル枠をご案内したり、集団接種の予約枠を少し増やすなど、早期に接種完了いただけるよう調整しています。また、町内の妊婦にはタクシー券の利用案内や母子健康手帳交付の際に接種の案内をしています。里帰り出産で矢巾町へ帰って来られる方の相談も受けており、ご希望通り接種できるよう随時日程調整しています。

 

【質疑】

記者

 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う事業者支援策について、財源は何か。

 

担当者

 新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を財源としております。

 

記者

 予算措置については既に9月議会で可決されているのか。

 

担当者

 9月3日に可決されています。

 

記者

 抗原検査も同様に予算措置されているか。

 

担当者

 同様です。

 

記者

 「やはばす」について、実証実験の後は、結果を基に導入を検討するということか。

 

担当者

 結果を踏まえ検討します。

 

記者

 新型コロナウイルスワクチン接種について、町内の接種完了見込みはいつ頃か。

 

担当者

 集団接種の予約受付は10月16日までとなっており、3週間後の11月6日に集団接種は終了する見込みです。接種に行きそびれた方や、満12歳になっていない方には毎月接種案内を差し上げていますので、その方々は個別接種に案内します。町内医療機関でも接種していただいておりますので、予約数の調整はしますが、接種は継続します。

 65歳以上の接種率については、満年齢65歳以上の2回目接種率は92.9%となっています。接種案内は年度末の年齢で送付していますので、まだ65歳になっていない方も含めますと2回目接種率は91%程度となっています。いずれ65歳以上の9割以上の方が完了しています。

 

記者

 「やはばす」実証実験の背景は、コロナ禍で利用客減少し、これを機に利用を促すということか。

 

担当者

 今回の実証実験は、コロナ禍での利用客の低迷によるものではありません。本事業は令和元年度から計画していたものであり、岩手県立大学と研究しておりましたが、一番大きな要因は、どのような方が、どこからどこまで乗っているか日常的に記録していないため分からないということがあり、現在は運転手が紙に書きながら運行している状況で、正確ではありません。個別の運行情報、ODデータを日常的に収集することが公共交通事業の最適化に必要ではないかということで始まり、今回実証実験を行うものです。

 

記者

 「やはばす」の現在の利用料金と利用者数はいくらか。

 

担当者

 利用料金は一律の運賃となっており、大人1回150円、小学生1回80円、未就学児無料です。現在の乗車状況は、今年度1日平均で65名となっています。

 

記者

 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う事業者支援策について、前年度に実施した第一弾、第二弾を利用した事業者数は。

 

担当者

 第一弾は45事業所、第二弾は58事業所が利用しました。多いのは飲食業、小売業になっております。第二弾は飲食業、小売業、サービス業、運輸業に対象が限られていました。今回は全業種を対象に、建設業、製造業も含めて実施します。

 

記者

 前年度と異なる点はあるか。

 

担当者

 前年度と異なるのは業種を全業種にした点です。売上要件は第二弾と同様30%以上減少としています。また、申請期間を長く設定していますので、少しでも対象者を増やし、多くの事業者の支援となればと思っています。

 

記者

 前年度の第一弾は全業種対象で、第二弾は飲食業、小売業対象だったということか。

 

担当者

 第一弾、第二弾は県の補助事業であり、全市町村が実施したものですが、第一弾は矢巾町独自で全業種対象にしました。県の売上要件は50%以上の減少でしたが、さらに町で上乗せして30%以上の減少を要件とし、幅広くしました。


記者

 リサイクルモアは、7月、8月と何が一番多く利用されているか。

 

町長

 リサイクルモアの利用状況は順調です。資源化されて、盛岡・紫波地区、矢巾町分が減っているか調べてみたところ、いくらか減っています。やって良かったと思っています。リサイクルモアは弘前に本社がある(株)青南商事が青森、岩手、宮城に設置しており、矢巾町が6か所目ですが、一番成績が良いそうです。7月からスタートし、8月の実績も順調に増えています。細かい数字は手元にありませんが、別途担当から資料提供します。

 

(9:40終了)

 9月定例記者会見資料.pdf(2MB)
R030914記者会見.JPG

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