7月定例記者会見

日時:令和3年7月13日(火) 9:00~9:50

会場:矢巾町役場2階 2-2会議室

 【町長から報告】

 まず、梅雨前線に伴う大前よる被害について、6月29日の沖縄本島地方から始まり、7月に入り静岡や神奈川、特に熱海では土石流が発生し大変な状況にあります。災害発生時の情報提供は、レベル4で避難指示、レベル5で緊急安全確保となっております。今回もそのような警報が発出され、他人事でなく我が事として取り組まなければと思っています。広島、鳥取、島根でも大きな災害が発生しています。
 また、7月8日に決定された1都3県でのオリンピック無観客開催については、非常に残念なことです。特に本町出身のカヌー競技 水本 圭治選手については、応援団を結成し、ツアーを予定していた矢先のことでした。県内の聖火リレーは公道での走行は本町が最後でしたが、岩手医大から矢幅駅までの矢巾停車場線で、多くの皆さんから応援いただきました。
 そして、新型コロナワクチンの配分についてテレビ等で報道されていますが、いちばん住民に身近な市町村が対応しなければならないところ、大規模接種のあおりをうけて市町村への配分数に影響が出ることには納得がいかないところです。全国の住民の皆様に個別・集団接種ができるよう体制を整備するのが国や都道府県の責任であると思います。なお、後ほど担当者から説明しますが、65歳以上の高齢者の予約率は7月中に80%を見込んでいましたが、矢巾町では大きく上回っています。

 

【内容発表】
(担当者が詳細説明)
1 災害時における飲料の確保に関する協定締結式の開催について

 アサヒ飲料の商品を取り扱っている株式会社ミチノク 様と矢巾町において、災害発生時に備え「災害発生時における飲料の確保に関する協定」を締結します。本協定は矢巾町においては2例目で、前回は平成26年6月16日にみちのくコカ・コーラボトリング株式会社 様と締結しています。

協定の趣旨については、矢巾町において地震、風水害その他の災害が発生し、又は発生するおそれがある場合において、本協定に基づく協力要請により飲料を確保するものです。指定した避難所等に飲料を配送していただくこととしております。

協定の締結に伴い、令和3年7月21日(水)午前11時30分から正午まで、矢巾町役場4階大会議室で締結式を行います。株式会社ミチノク 代表取締役社長 上野 昭則 様と矢巾町長が出席します。

2 「矢巾町安全安心の日」の開催について

令和3年度「矢巾町安全・安心の日」を開催し、町や関係団体、関係諸機関の代表者等をはじめ、広く町民に制定の趣旨等を周知するとともに、災害対処に係る心構え等を再認識し、防災・減災のための準備の促進を図ります。日時については令和3年8月1日(日)午前10時から午前11時30分まで、場所は田園ホール(矢巾町文化会館)で行います。
 参加者は、陸上自衛隊東北方面特科連隊、自衛隊岩手地方協力本部盛岡募集案内所、岩手県復興防災部、紫波警察署、消防学校、盛岡地区広域消防組合、盛岡南消防署、矢巾町消防団、矢巾町自主防災会連絡協議会、矢巾町防災士、矢巾町内各地区交通安全協会、交通安全母の会、矢巾町交通指導隊、矢巾町地域安全推進隊、矢巾町議会、岩手医科大学、町職員等、約170名を予定しています。
 内容については、防災講話を主体としています。講師は岩手大学地域防災研究センター長 岩手大学理工学部システム創成工学科 社会基盤・環境コース 教授 理学博士 越谷 信 様を予定しています。また、自衛隊岩手地方協力本部 募集課広報班長 鎌田 哲 様に自衛隊災害派遣活動の紹介等をしていただきます。
 なお、会場並びに参加者に対する新型コロナウィルス感染症対策を徹底して行います。

3 東京2020パラリンピック聖火フェスティバル矢巾町採火式の開催について
 令和3年8月13日(金)午前10時から、矢巾町歴史民俗資料館(併設の佐々木家曲家敷地の屋外)において、東京パラリンピックに向け採火式を行います。コロナ禍のため、参加者は地域住民、町長、関係者数人に限定します。県内各市町村で行われるものですが、矢巾町での採火は「まいぎり」により起こした種火を集め、そこからランタンへ火を移す方法で行います。町内小学生の親子6組行う予定です。

4 農地パトロールの実施について
 毎年、7月15日は岩手県農業会議と県内市町村農業委員会が設定した「農地の日」です。この日を中心に農地を基盤として農業が果たしている役割や機能について、広く県民の方々の理解を深めるため、市町村農業委員会が創意工夫を凝らした多彩な活動を展開します。

本町におきましては、7月20日(火)に「農地パトロール」の出発式を行います。「農地パトロール」は7月から12月までを強化期間とし、町内全域に新たな遊休農地がないかを確認していきます。令和元年度は1.8haの遊休農地がありましたが、昨年度は7.7haと、約6haの遊休農地を新たに確認しております。今年はタブレット端末を用いての農地パトロールとなります。
 出発式は令和3年7月20日(火)午前11時から、役場4階大会議室で行います。今年度は岩手県農業会議からも参加していただきます。対象は町内全域の農地で、以降12月まで強化期間とし、随時、農地パトロールを実施予定です。調査員は矢巾町農業委員全16名及び地域の営農組合、そして今年度は岩手中央農業協同組合のご協力もいただいて実施します。

その他
(1)新型コロナウイルスワクチン接種体制について
 対象者数は資料のとおりです。高齢者の接種状況については、5月10日から開始し、個別・集団接種を進めています。7月12日朝の時点で、1回目接種者数が5,842人(76.7%)、2回目接種者数が4,366人(57.3%)となっています。2回目接種者数は1回目接種者数に含まれています。

64歳以下の接種スケジュールについては、7月7日に16歳から64歳の方まで接種券を一括して送付しています。接種予約の受付は7月13日午前9時から基礎疾患を有する方から開始しています。高齢者の方の予約と同様、コールセンターでの予約またはWeb予約となっています。7月中旬以降に年齢順に予約開始の案内を郵送する予定です。ただし、ワクチンの供給状況によりますので、状況を見て発送します。
 基礎疾患を有する方の接種は、7月17日の集団接種から開始します。個別接種は引き続き町内12医療機関で実施します。高齢者の予約枠に若干空きがある医療機関から受け付け、高齢者の2回目の接種と64歳以下の基礎疾患を有する方の接種を同時進行で進めていきます。
 接種対象として12歳から15歳が加わり、当町では999人います。接種券の印刷は行いましたが、発送はしておりません。ワクチンの供給状況を考慮し、医師への説明など行い準備を進めていきます。
 高齢者については、7月9日現在で7,609人のうち6,747人(88.6%)の接種予約があり、一部2回目の接種が8月になる方もいます。国では7月中に高齢者の7~8割と示しており、当町では8割を目標としていましたが、8割は超えています。

予約していない方もいますが、より100%に近くなるようにしたいと思います。ワクチンは本人の希望により接種するもので、国では市町村に接種勧奨は義務付けていませんが、町としてどのように進めていくか検討しております。広報紙やホームページ、ラジオ等で、自分や周囲の方の命を守るものであることを周知したいと思っています。また、ご自身での予約や会場への移動が困難な方には、地域包括支援センターで介護保険担当職員やヘルパー、ケースワーカー、ケアマネージャーなど普段から関わっている方からご協力いただきながら、一人ひとり支援しております。移動手段が無い方にはタクシー券の交付やダイハツ福祉車両による送迎支援も行っています。

 

【質疑】

記者

 新型コロナワクチンについて、高齢者は7月中に完了を目標としていた思うが、8月に若干繰り越すのは、接種を受ける方の自己都合の問題か、予約の空き状況の問題か。

 

担当者

 今週末、7月17日、18日の集団接種で高齢者約200人に接種予定ですが、2回目が3週間後の8月7日、8日になります。町内で個別接種枠の拡大にご協力いただける医療機関があり、対象の方全員に電話をして接種日を前倒しできる旨をお伝えしましたが、ご家族と一緒に来場する方や、ご自身のスケジュールの都合で土日の方が良いという方もいますので、一部8月に繰り越すことになりました。また、体調の様子を見てから接種したいなどの方もおります。

 

記者

 1回目の接種は7月中に終わるか。

 

担当者

 65歳以上の1回目は7月中に完了します。

 

記者

 今の時点ではワクチンの供給はどの程度見込んでいるか。

 

担当者

 毎週土日に集団接種を行っていますが、お盆期間中は元々実施しない予定としており、8月末の分までは確保しています。9月以降は国の計画では2週間に2箱、つまり1週間で1,170回の接種となりますので、個別接種が基本となり、集団接種は実施できるか不透明な状況になっています。ワクチンの確保が出来次第、集団接種を拡充したいと思っています。

 

記者

 ワクチンの供給状況によると思うが、集団接種の予約受付停止などがあればお知らせいただきたい。

 

担当者

 現在、予約受付は基礎疾患を有する方としており、次の年代にはまだ予約案内はしておりません。

 

記者

 災害時の飲料の確保に関する協定について、みちのくコカ・コーラボトリング株式会社と締結しているものを止めるということではなく、追加するということか。

 

担当者

 はい。追加で株式会社ミチノク 様と締結します。

 

記者

 「矢巾町安全・安心の日」の参加予定者に一般町民は入っていないが、関係者のみということか。

 

担当者

 はい。コロナ禍が収束していない状況を鑑みて、規模を縮小して行います。

 

 

記者

 矢巾町安全・安心の日は8月9日ではないのか。

担当者

 矢巾町安全・安心の日は8月9日ですが、実施する日は8月の第1日曜日としております。

 

記者

 新型コロナワクチン接種の移動手段のない方への移動支援の実施状況は。

 

担当者

 コールセンターで受け付けていますが、今まで70件ほどお申し出をいただき、タクシー券が良いか、福祉車両での送迎が良いか聞き取りをして対応しています。

 

記者

 ワクチンの供給が滞り始めていることに関して、町として国や県に要望する予定はあるか。

 

町長

 昨日、町村会理事会がありましたが、皆困っております。しかし、国の状況も頻繁に変わるため、もう少し様子を見てから町村会を通して県や国に要望したいと考えています。先ほど担当係長から説明したとおり、8月までは実施できます。それまでの間にきちんと対応していきたいと思います。

 

記者

 町長は2回目の接種は完了したか。

 

町長

 76歳になりますので接種させていただきましたが、若い世代の方々に対して心苦しく思います。基礎疾患のある方を優先的に受付開始しました。保育園や幼稚園などの先生方にも、医療機関のご理解をいただき、優先的に接種しています。微調整しながら、いかに上手く回転させていくかということが至上課題です。

 

記者

オリンピックについて、改めて水本選手への期待やメッセージを。

 

町長

 現在、水本選手は御所湖で最後の総仕上げの練習をしています。あまりマスコミの皆様には情報提供できませんが、今週、町、町議会、岩手中央農業協同組合、町体育協会で激励に伺います。本番ではお会いできないため、それが最後だと思います。岩手中央農業協同組合にはカヌーの国体選手もいますので、岩手中央農業協同組合から差し入れをさせていただきます。

 

記者

 高齢者のワクチンの予約者数については、ウェブ予約も含め全体の数ということか。

 

担当者

 ウェブ予約も含めての数です。個別接種も矢巾町の予約サイトやコールセンターで受け付けています。他市町村では医療機関窓口で受け付けるという例もありますが、当町の場合は1か所で集中管理しています。入院・入所している方は予約サイトで申し込まず、医療機関や施設にワクチンを配送しますので、厳密には実際の接種者数とは多少差があります。基礎疾患をお持ちの方と並行してエッセンシャルワーカーにも接種を進めています。高齢者入所施設従事者は全て接種完了しています。デイサービスの従事者も7月16日までに1回目が完了する予定です。障害者施設入所者と併せて従事者の接種も完了しています。障害者施設の通所の従事者も7月末に予定しています。保育所や児童福祉施設の従事者は今週から開始しています。町内には県立盛岡となん支援学校もありますが、みちのく療育園の院内学級への通級指導もあるため、矢巾町の住民接種と並行して進め、1回目の接種は全員終わっています。

 

記者

 今のところトラブルは起きていないか。

 

担当者

 はい、順調に進んでいます。

 

記者

 採火式については、一般観覧はできないのか。

 

担当者

 はい。

 

記者

 参加する親子6組はどうやって選ばれたのか。

 

担当者

 記念になるものを行いたいと考え、採火式で起こした火で陶芸作品を焼くというイベントを企画しました。6月に皿やマグカップ等の陶芸作品を制作しており、その際の参加者で、町内の方です。

 

 

(9:50 終了 )

 

 7月定例記者会見資料.pdf(510KB)

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